...詩吟も退屈なばかりだった...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...高崎までの退屈な三時間...
石川欣一 「山を思う」
...退屈なこの世のなかに...
太宰治 「道化の華」
...また時には行つても行つても尽きない長い退屈な汽車の中で...
田山録弥 「海をわたる」
...「退屈な町」というのが題名で...
徳永直 「冬枯れ」
...いつも人を待つ退屈なときに経験する...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...凉みに行くほどのお小遣ひもない退屈な晝下がりでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その上に載ってる退屈なインキ壺(つぼ)などを考え...
萩原朔太郎 「ウォーソン夫人の黒猫」
...退屈なるかな! 何故にいつまでも...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...退屈な毎日であつた...
林芙美子 「浮雲」
...サト子のほうは退屈なだけだったが...
久生十蘭 「あなたも私も」
...私たちを退屈な目に合はせましたの...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...あまりにも知れきった退屈なものなのに引きかえて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...つれづれで退屈な時間もあなたに代わってその人の世話をしてあげることで紛らしたいなどとお勧めになるものですから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...退屈な五六分をおくると...
室生犀星 「香爐を盗む」
...退屈なものだから飲んでいるのである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...よほど能の好きな人でもわからない退屈なものと見倣されている...
夢野久作 「能とは何か」
...「非常に陳腐(ちんぷ)で退屈な御説教であった...
吉川英治 「新書太閤記」
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