...私は男子の本然の要求が多く伴つてゐると云ふ主張は退ける事が出来ません...
伊藤野枝 「青山菊栄様へ」
...一切T氏達の手を退けるようにしたいと云ふ気持が...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...老人が出たらこれを退けるという青年が起って来なければならぬのに...
大隈重信 「政治趣味の涵養」
...退けるまで待つて...
種田山頭火 「其中日記」
...権次をかき退けると...
野村胡堂 「黄金を浴びる女」
...お妨げ下さるな」山浦丈太郎は雲水をかき退けるように...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...退(ど)いた/\」世話人がかき退けるやうにすると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ガラッ八を掻き退けるように...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...片手拝みに小道具の屏風(びょうぶ)を押し退けると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...煙草の烟(けむり)を払い退けるように手を振るのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お待ち」女は男を掻き退けるようにたんすの前へ出ました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...八五郎はヌケヌケと言つて退けるほどの膽力がありました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...三世相大雜書を押し退けると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大人三人前を一手に引うけて鼻唄交り遣つて退ける腕を見るもの...
樋口一葉 「わかれ道」
...他の女達を必死に押し退けるもの...
牧逸馬 「運命のSOS」
...その儘此処に誌すのが何となく気が退ける位ひの抒情詞と美麗な形容詞に飾られてゐるので...
牧野信一 「喜劇考」
...そうした心を退けるのが容易なことであろうが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...退けるようにさえ見えます...
柳宗悦 「民藝とは何か」
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