...そっと独りで退きました...
芥川龍之介 「開化の良人」
...いま非常に進退きわまっているんだが...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...立退き申す」こうなると九兵衛の欲張り...
江見水蔭 「備前天一坊」
...霜どけ路に進退きわまり立往生することもしばしばでしたが...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...兵船ならびに陣營を棄てゝ退き...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...これらの衆は一齊に――戰場長く退きし 45アキルリュウスの出でたれば――勇み集會(え)の席に就く...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...陣に退き休らへり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...共産主義の勢力が退きファシズムの勢力さえが峠を越えて...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...立退き以前にこの屋敷を押囲んで焼打ちがあるという噂と...
中里介山 「大菩薩峠」
...立退きを命ずるほどの勇気がある...
中里介山 「大菩薩峠」
...左の眼を打たれて引退きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...刄退きのピカピカする短刀とは違ふ」平次は獨り言のやうに言ひ乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...立退きを命ぜられ...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...(ホ)なお戦利あらざる場合に静かに立ち退き得る山地と一方に聯絡し...
柳田國男 「地名の研究」
...忘れは仕りませぬ」君美(きみよし)は暇(いとま)を受けて退きましたが...
吉川英治 「江戸三国志」
...しかもその父は早くから郷土に退き...
吉川英治 「三国志」
...后町(きさきまち)のきらびやかな御簾(みす)ごとの調度なども――すべてそのままお立退きのほかなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...家主もビレラに即刻立ち退きを乞うた...
和辻哲郎 「鎖国」
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