...そっと独りで退きました...
芥川龍之介 「開化の良人」
...(略)炎気稍退き...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...水師をさして蒼惶と退き歸る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...こゝ退きて隊列の中に加はれ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...閣下乃ち此の時を以て内閣を退きたるは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...席を立って茶の間の方へ退き...
豊島与志雄 「旅だち」
...先人ここに女性と男性の国魂はとこしえに海よりも遥(はる)かに偉大に満ちては退く退きては満つるわが魂もて不滅の詩を歌え国々に起る海と陸との英雄私は悪を歌おう悪というものはないもの現在に不完全なものはない未来に不可能なものはないごらんなさい大地は決して疲れないから例によって出鱈目の歌だが...
中里介山 「大菩薩峠」
...即ち自然――手を差伸べもしないが手を退きもしないもの...
中原中也 「詩に関する話」
...「あツ」佛壇の中を覗いて居たお染は、蛇(へび)にでも噛み付かれたやうな悲鳴をあげて、飛退きます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お由良の足も遠退きましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ただ退きて私(ひそか)に煩悶するのみ...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...びっくりしなくてもよい」と松岡は一歩退きながら云った...
本庄陸男 「石狩川」
...立退きを命ぜられた住民たちは窮乏している...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...退(ひ)け鉦(がね)が鳴って味方が退き出しても...
吉川英治 「上杉謙信」
...一応陣を退きなさい...
吉川英治 「三国志」
...難所を脱して遠く引き退き...
吉川英治 「三国志」
...疾(と)く疾くお退きあって...
吉川英治 「新書太閤記」
...あの蓮華王院での退きようを見ても...
吉川英治 「宮本武蔵」
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