...つごうのいい追風がふきます...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「雪の女王」
...花は薫じて追風に...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...さらでだに分ち難き袂に、追風のかをるに、腸を斷つ思ひせられて、遲々として歩む程に、磯の竇道に來りぬ...
大町桂月 「杉田の一夜」
...私はヒスパニオーラ号を追風で易々と宝島の岸に沿うて走らせていて...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...自然と追風を得て然るにや...
知里真志保 「アイヌ宗教成立の史的背景」
...之を惠みて銀弓のアポローン追風(おひて)吹き送る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...名殘の袖の追風の行衞いづくと眺むれば春やむかしの川柳緑のおぐし今更にふけて亂れて絆れては鏡も何ぞいさゝ川見ずや踏入る一足にこゝも移ろふ世の姿...
土井晩翠 「天地有情」
...これは出発以来ずつと追風の幸運にめぐまれ...
豊島与志雄 「北極のアムンセン」
...追風のため、女よりも先に、強い香水と白粉のにおいが、流れて来た...
火野葦平 「花と龍」
...追風のある日にはたちまちまっ黒野になってしまうだろうと...
室生犀星 「野に臥す者」
...やや烈しい追風のあるのを見て...
室生犀星 「野に臥す者」
...8070追風のまにまにサモトラケさして真直(ますぐ)に去りぬ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...したがって追風と世間の愛顧とを背負っております...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...生れつき帆に一杯の追風をうけなければ動き出さないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そよろと匂(にほ)ふ追風(おひかぜ)に...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...帆走についての船乘りの言葉に從へば「追風走り」をしてゐるのであつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...追風に満帆を張った兵船が百艘ばかり見えた...
吉川英治 「三国志」
...突然陸の方から追風が起ったので...
和辻哲郎 「鎖国」
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