...三転して追剥(おいはぎ)の女房の女按摩となり...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...誰を見ても泥棒や追剥に見えて...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...咽喉を締めて追剥するのが稼業...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...女の追剥というやつがあるか」忠作は苦(にが)りきって...
中里介山 「大菩薩峠」
...雲突くばかりの追剥が...
中里介山 「大菩薩峠」
...追剥泥棒の嫌疑を...
中里介山 「大菩薩峠」
...ああした瞬間に、たつみ上(あが)りに覆面の者からのしかかられた力にたまらず、振りもぎってがむしゃらに逃げ出したこっちのザマは、話にも、絵にも描けたものじゃねえ――それがよ、仮りにも、がんりきの兄いともあるべきものが、飛騨の高山くんだりへ来て、追剥か、辻斬か、異体の知れねえのに脅(おびやか)されて、雲を霞と逃げたとあっちゃあ――第一、七兵衛兄いなんぞに聞かせようものなら、生涯の笑われ草だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...見つけられても盗賊追剥の災難といえばそれでも済む――ああ...
中里介山 「大菩薩峠」
...物取が目的ならただの追剥ぎ(ホールド・アツプ)でも濟む譯...
南部修太郎 「死の接吻」
...七月二十八日は小夜(さよ)の中山で追剥(おひはぎ)が旅人を脅かし...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...追剥(おいはぎ)でも出そうな処だ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...「追剥(おいはぎ)の仕業のように見せて二度も彼を待ち伏せして...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「盗まれた手紙」
...この辺は物騒でよく追剥が出没するですよ...
松本泰 「緑衣の女」
...追剥ぎの出そうな所であった...
柳田国男 「故郷七十年」
...じつは隠れない追剥(おいは)ぎ渡世の夫婦者が...
吉川英治 「新・水滸伝」
...旦那」追剥(おいは)ぎはヘタッと露の中に坐ってしまった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...なんじゃア……追剥(おいはぎ)か……』だが...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...追剥ぎなぞじゃございません...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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