...追剥を略して剥寺と稱す...
大町桂月 「吾嬬の森」
...追剥ぐらいで江戸っ児が騒ぐかい...
田中貢太郎 「狢」
...君は頼まれれば追剥のケリムにだって金を用立てる人だ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...昔は追剥が出たと聞いたことのあるようなその堤防に...
豊島与志雄 「道連」
...ことにこの青梅街道の中で丸山台というところあたりは追剥(おいはぎ)の類(たぐい)が常に出没して...
中里介山 「大菩薩峠」
...女の追剥というやつがあるか」忠作は苦(にが)りきって...
中里介山 「大菩薩峠」
...追剥(おいはぎ)類似の...
中里介山 「大菩薩峠」
...追剥泥棒の嫌疑を...
中里介山 「大菩薩峠」
...ああした瞬間に、たつみ上(あが)りに覆面の者からのしかかられた力にたまらず、振りもぎってがむしゃらに逃げ出したこっちのザマは、話にも、絵にも描けたものじゃねえ――それがよ、仮りにも、がんりきの兄いともあるべきものが、飛騨の高山くんだりへ来て、追剥か、辻斬か、異体の知れねえのに脅(おびやか)されて、雲を霞と逃げたとあっちゃあ――第一、七兵衛兄いなんぞに聞かせようものなら、生涯の笑われ草だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...これは尋常出来星の追剥の類(たぐい)ではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...追剥(おひはぎ)になつた方がましだ...
新美南吉 「鳥右ヱ門諸国をめぐる」
...「追剥(おいは)ぎみたいな人物だ」と評したという...
新渡戸稲造 「自警録」
...「流しの追剥や氣違ひが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...闘技場(アレエヌ)の暗闇に出没して追剥(おいはぎ)を働くとか...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...旅人を苦しめる追剥ぎだのと罵り...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...追剥ぎの出そうな所であった...
柳田国男 「故郷七十年」
...乱世の下、たしかに野伏、追剥ぎ、あぶれ者は多かったが、六波羅陥落の実相も、よほどな早耳でなければ、まだよく知りえないはずの直後であった...
吉川英治 「私本太平記」
...じつは隠れない追剥(おいは)ぎ渡世の夫婦者が...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??