...三転して追剥(おいはぎ)の女房の女按摩となり...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...俺は追剥だよ」下から見上げているのではっきり判らないが...
梅崎春生 「蜆」
...お化の僧となって追剥ぎをして歩るいた...
小泉八雲 田部隆次訳 「ろくろ首」
...ソホーとクラークンウェルとの途中には処々に淋しい路があったので、ロリー氏は、追剥の用心に、いつでもジェリーをその用事に雇っておいたのだ...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...昔は追剥(おいはぎ)が出たの...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...屹立(きつりつ)する建物の間の小路から突然追剥(おいはぎ)でも出て来はせぬかと思われるような気がする...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...「あのお嬢様はどこへ行くつもりだろう――いくらなんでもこの淋しい竜王道を……追剥(おいはぎ)でも出たらどうなさる...
中里介山 「大菩薩峠」
...これは追剥に逢ったのだと思いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...天下の往来を行く乗物を遮(さえぎ)るのだ――窮して濫(らん)する小人の習い――夜盗追剥稼ぎでもはじめたかな...
中里介山 「大菩薩峠」
...盗人追剥に殺されようとも...
中里介山 「大菩薩峠」
...後には遊びの金に詰つて追剥を始めたと同じやうに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さぞ立派な紳士追剥(おひはぎ)におなりだつたでせうに!」「煤(すゝ)はもうすつかり...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...鳥羽の作り道で行客を脅かし追剥(おいはぎ)するを...
南方熊楠 「十二支考」
......
夢野久作 「猟奇歌」
...“女の追剥(おいは)ぎ”“女の高札斬り”夏の夜々の涼み台では...
吉川英治 「大岡越前」
...彼は、洛内四十八ヵ所の篝屋(かがりや)を復活させ、強盗、追剥ぎ、ゆすり、残党など、片っぱしから処刑に付していたが、そのうちに意外な或る大物をも逮捕した...
吉川英治 「私本太平記」
...追剥(おいは)ぎなんざ...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...尼さんが自分を野伏(のぶせ)りの追剥(おいはぎ)とでも誤解しているのではなかろうかと思い...
吉川英治 「宮本武蔵」
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