例文・使い方一覧でみる「追って」の意味

...大木老人の方を追っていくとはなんという見当ちがいなことであろう...
海野十三「人造人間エフ氏」

...時おり長い尻尾をふって羽虫を追っていました... 時おり長い尻尾をふって羽虫を追っていましたの読み方
薄田泣菫「艸木虫魚」

...女は追って来て扉（ドア）をぴしりと締めたさ... 女は追って来て扉をぴしりと締めたさの読み方
田中貢太郎「雨夜草紙」

...不統一な政策が一時に十兎（と）を追って... 不統一な政策が一時に十兎を追っての読み方
ロマン・ローラン　Romain Rolland 豊島与志雄訳「ジャン・クリストフ」

...その後を追って、僕は崖の上をだいぶ長い間歩いた... その後を追って、僕は崖の上をだいぶ長い間歩いたの読み方
豊島与志雄「道連」

...そして昔の夢を追って... そして昔の夢を追っての読み方
豊島与志雄「落雷のあと」

...追ってお運びになられますけれども... 追ってお運びになられますけれどもの読み方
蜷川新「天皇」

...ワグナーの後を追ってイタリーへ行ったりした... ワグナーの後を追ってイタリーへ行ったりしたの読み方
野村胡堂「楽聖物語」

...「八」「ヘエ――」「頼んだぞ」「合点」ガラッ八は女の後を追って外へ飛出しましたが...
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...風でひどく痛められたようだから、お前は近所の植木屋へ行って、親方を引っ張って来てくれ」「ヘエ――」何が何やら、わけも解らずに立ち上がる八五郎、それを追って、梯子段（はしごだん）のところで、平次は何やら囁（ささや）きました... 風でひどく痛められたようだから、お前は近所の植木屋へ行って、親方を引っ張って来てくれ」「ヘエ――」何が何やら、わけも解らずに立ち上がる八五郎、それを追って、梯子段のところで、平次は何やら囁きましたの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...黒田開拓使次官が北海道開拓計画をアメリカに学ぶため伊藤のあとを追って渡米するのは...
服部之総「黒田清隆の方針」

...動き出している汽車を追って... 動き出している汽車を追っての読み方
三好十郎「樹氷」

...「君の後を追って行くんですか... 「君の後を追って行くんですかの読み方
横光利一「旅愁」

...――あの切支丹お蝶の籠（かご）を追って... ――あの切支丹お蝶の籠を追っての読み方
吉川英治「江戸三国志」

...追ってみる」「よせッ... 追ってみる」「よせッの読み方
吉川英治「大岡越前」

...先へ行く老武士のあとを追って立去った... 先へ行く老武士のあとを追って立去ったの読み方
吉川英治「剣の四君子」

...都門（ともん）開封（かいほう）から後を追ってきた花和尚（かおしょう）の魯智深（ろちしん）だった... 都門開封から後を追ってきた花和尚の魯智深だったの読み方
吉川英治「新・水滸伝」

...あとを追ってきた蜂須賀家の刺客（しかく）天堂一角も... あとを追ってきた蜂須賀家の刺客天堂一角もの読み方
吉川英治「鳴門秘帖」