...ウームと唸つたが追いつかない...
大下宇陀児 「擬似新年」
...それかといってたとえばももんがあをかぶって新宿(しんじゅく)の通りを歩いてみても追いつかない...
寺田寅彦 「記録狂時代」
...追いつかないうちに襲われて...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...どこかある?」いくら稼いでも追いつかない靴の仕事を棄(す)て年の暮に銀子はまたしても桂庵を訪れた...
徳田秋声 「縮図」
...追いつかない先に向うはまた歩き出すんで...
夏目漱石 「坑夫」
...なかなか深呼吸ぐらいでは追いつかない...
久生十蘭 「キャラコさん」
...サンドイッチの補給が追いつかない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...あんたには追いつかないけれど...
宮本百合子 「「インガ」」
...生活の内容に文学上の技術が追いつかないように感じてそのことを手紙でかいたこともありましたが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...怨んでみても追いつかない...
山本周五郎 「新潮記」
...罵り合ってみたものの追いつかない...
吉川英治 「三国志」
...追えども追えども追いつかない...
吉川英治 「三国志」
...「――すわ」といったがもう追いつかない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...悔いたがすでに追いつかない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そして彼はついにその虚偽を生れながらに生みつけられている人間であったという今さら追いつかない嘆涙(たんるい)にさんさんと魂を濡らして...
吉川英治 「親鸞」
...考えても追いつかない事を悩み出すと...
吉川英治 「茶漬三略」
...武蔵が果し合いの場所に立ってしまってからでは追いつかないことなので...
吉川英治 「宮本武蔵」
...もう追いつかないことだしなあ」その嘆息(ためいき)を聞けば...
吉川英治 「宮本武蔵」
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