...いままでも義理の子エセックスの誠実な追随者だったが...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...順慶が舊主の邸を追われた時分...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...例の通り毎日子供の世話に追われ落ち着いて筆を執る暇がなくておくれてしまいました...
谷崎潤一郎 「細雪」
...彼は足早く敵(かたき)の跡を追うた...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「秘密の庭」
...着物をはしょって追っかけた...
壺井栄 「大根の葉」
...先生の心持といったようなものの推移して行った迹(あと)が最もよく追跡されるような気がする...
寺田寅彦 「夏目先生の俳句と漢詩」
...その中に流動するわが国特有の自然環境とこれに支配される人間生活の苦楽の無常迅速なる表象を追跡するほうが...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...衆は囂々(ごう/\)と叫喚あげて後を追ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...追いかけて行った同心は空(むな)しく帰って来ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...「ホホホ私は清姫のように追(お)っ懸(か)けますよ」男は黙っている...
夏目漱石 「虞美人草」
...阿蘇郡なんだろう」とやはり下女を追窮している...
夏目漱石 「二百十日」
...いきなり後(あと)より追ひすがる人の...
樋口一葉 「わかれ道」
...その鼠を追ひ出すことの出來ない建物全體を燃やしてしまふ...
堀辰雄 「色褪せた書簡箋に」
...幼時の追憶のうちでも最も懐しいもので...
正宗白鳥 「月を見ながら」
...追っ立てられるような不安と焦躁とを感じ始めた...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...無為が精神をあちらこちらに追いちらす(ルカヌス)ので...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この山坂を九十九夜通いつづけていたころのあの迷いを追っている足ではない...
吉川英治 「親鸞」
...踵(きびす)を追って牢人の群れに落ち...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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