...その迷夢(まよい)の覚(さ)めるまで...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...ただ十九世紀上半の迷夢が米国の一部に残留しておったもので...
大隈重信 「日本の文明」
...もともと社会に疎い地方村落に帰って離間中傷の迷夢にまきこまれ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...不変の政治思想などは迷夢に過ぎない...
太宰治 「十五年間」
...不変の政治思想などは迷夢に過ぎないという意味だ...
太宰治 「パンドラの匣」
...いくら考えてもどうなる話ではないのですから」と迷夢から醒(さ)めたように頭(かしら)を振った...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...一同迷夢から覚めた心地がして...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...哲学の本にはまだなにか其処に優れた特別な認識によって「真理」というような手品の種が隠されているかの如く思いこんでいたのだが――その迷夢が一朝にして覚まされたわけである...
辻潤 「自分だけの世界」
...東洋に新帝国を作為(さくい)するなどの迷夢を抱く者あるに非ずや...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...然しこれは時世が千年来の古今調の迷夢から...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...「著者は吾人の空間が元来人間に無関係に先天的非ユークリッドであるのを従来ユークリッド的に誤認していたのをアインシュタインの研究によって始めて迷夢が一掃されこれで空間時間の問題が窮極的に解決が付いたとは考えないのである」と明記されてある...
中谷宇吉郎 「救われた稀本」
...僕は君が此迷夢からさめない間は...
平出修 「計画」
...第四十一章 名誉はなかなか人に譲らないこと(a)世にあるもろもろの迷夢のうち最も広く人々にいだかれるのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「迷夢が覚めたか...
吉川英治 「剣難女難」
...彼奴(きゃつ)の迷夢を覚(さま)してくれる...
吉川英治 「剣難女難」
...「眼(め)を開けい……眼(まなこ)を開けてこの切ッ尖を見ろ! そちの迷夢を醒(さ)ましてくれる」「兄上……」喉を締められながら...
吉川英治 「剣難女難」
...迷夢がさめてみれば...
吉川英治 「柳生月影抄」
...一度醒(さ)めた迷夢は...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
便利!手書き漢字入力検索