...その迷夢(まよい)の覚(さ)めるまで...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...迷夢弱病の感情を元とし...
石橋忍月 「舞姫」
...幾星霜(いくとしつき)の迷夢醒(さ)め...
巌谷小波 「こがね丸」
...迷夢(めいむ)から覚めないのか...
海野十三 「地球要塞」
...ただ十九世紀上半の迷夢が米国の一部に残留しておったもので...
大隈重信 「日本の文明」
...不変の政治思想などは迷夢に過ぎないという意味だ...
太宰治 「パンドラの匣」
...哲学の本にはまだなにか其処に優れた特別な認識によって「真理」というような手品の種が隠されているかの如く思いこんでいたのだが――その迷夢が一朝にして覚まされたわけである...
辻潤 「自分だけの世界」
...東洋に新帝国を作為(さくい)するなどの迷夢を抱く者あるに非ずや...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...生活の迷夢を包み込むのであった……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...すべて島国鎖国の迷夢であり...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...だが彼は、未だ青年らしい自惚れを持つてゐて、迷夢とも知らず、「生活が――」「生活が――」などゝいふ愚痴を滾しては、己れの非も忘れて、迷夢をたどつてゐたのである...
牧野信一 「貧しき日録」
...「自己派」学生タキノ某の迷夢は? ――彼は...
牧野信一 「貧しき日録」
...世の人々が捉われる迷夢と誤謬とが生れ出るのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一番自分の彩筆の力で天子の迷夢を醒まして...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...いまこそ迷夢(めいむ)がさめたであろう...
吉川英治 「神州天馬侠」
...迷夢がさめてみれば...
吉川英治 「柳生月影抄」
...多年の迷夢がさめました」裾(すそ)にすがって...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...一度醒(さ)めた迷夢は...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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