...余がこの論文に精(くわ)しく述ぶるものと...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...今ここにその一点を述ぶれば...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...今わが述ぶる言の葉の君の傍(かたへ)に近づかば心に思ひ給ふこと應(いら)へ給ひね...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...汝のために軍談(ぐんだん)を述ぶべし(約書亜(ヨシュア)記士師記)...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...異邦人に由て異邦人のために著わされし路加伝も亦イエスの言行を伝うるに方(あたり)て来世を背景として述ぶるに於て少しも馬太伝に譲らないのである...
内村鑑三 「聖書の読方」
...已(すで)に訓に因りて述ぶれば...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...是より刄物(はもの)ならざる石器の事を述ぶ可し...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...述ぶるも何の效かある? 365エーエチオーンの聖き郷...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...ソホクレースの悲劇「ピロクテーテース」に七艘の舟を率ゐることを述ぶ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...此は前にも述ぶる如く...
内藤湖南 「染織に關する文獻の研究」
...一 ここに人物を主とせざる小説にしてその価値前条述ぶる所のものに劣らざるものあり...
永井荷風 「小説作法」
...数千の金を出すにいま述ぶるがごとき申し訳けは取り上げがたいと告(つ)げた...
新渡戸稲造 「自警録」
...言葉をもって述ぶればこれを了解すること易(やす)くして人を感ぜしむるものあり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...歌は感情を述ぶる者なるに理窟を述ぶるは歌を知らぬ故にや候らん...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...思ひを述ぶるといふ方は...
正岡子規 「人々に答ふ」
...剥製(はくせい)のほととぎすに向ひて我思ふところを述ぶ...
正岡子規 「墨汁一滴」
...ついでに述ぶ、前節に相師が妙光女を見て、この女必ず五百人と交わらんといった話を述べたが、一八九四年版ブートン訳『亜喇伯夜譚補遺(サップレメンタリー・ナイツ)』一にも、アラビアで一(ある)女生まれた時、占婦卜(ぼく)してこの女成人して、必ず婬を五百人に売らんと言いしが中(あた)った事あり、わが邦にも『水鏡』恵美押勝(えみのおしかつ)討たれた記事に「また心憂(う)き事侍(はべ)りき、その大臣の娘座(おわ)しき、色(いろ)容(かたち)愛(めで)たく世に双人(ならぶひと)なかりき、鑑真(がんじん)和尚の、この人千人の男に逢ひ給ふ相座(おわ)すと宣(のたま)はせしを、たゞ打ちあるほどの人にも座せず、一、二人のほどだにも争(いか)でかと思ひしに、父の大臣討ち取られし日、御方(みかた)の軍(いくさ)千人ことごとくにこの人を犯してき」、いずれも妙光女の仏話から生じたらしいと、明治四十一年六月の『早稲田文学』へ書いて置いた...
南方熊楠 「十二支考」
...ペルシャの『シンジバッド』十七に述ぶる所もほぼ同前だが...
南方熊楠 「十二支考」
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