...真面目な読書に精神を集中する事は迚も出来ない...
内田魯庵 「駆逐されんとする文人」
...裏の方からは迚(とて)も這入(はい)れませんよ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...迚(とて)も食(た)べられないと思(おも)うと...
グリム 中島孤島訳 「ラプンツェル」
...そんなことでは禅坊主の修業には迚(とて)も耐へられませんぢや...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...運転手は迚(とて)も寒くなりました...
西尾正 「陳情書」
...そんな苦しい眞似は迚もあたしには出來ないわ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...去迚は其誠實の本心に戻るに非ずや...
福沢諭吉 「帝室論」
...去迚國民全體の情に訴るときは...
福沢諭吉 「帝室論」
...「是(こ)れは迚(とて)も仕様(しよう)がない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...ソレは迚(とて)も出来る事でない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...迚も自分で話せるものではないと思う...
宮本百合子 「顔を語る」
...もう迚ものばして居られない...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...寿江子はまだ主観的で、自分の音の骨ぐみしかなくて(小さい一綴りの)、迚も迚も、それで物語るというところまでは大遼遠です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...迚も伊豆まではのびなかったネと多賀ちゃんと大笑いしました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...まだまだ迚も端倪すべからず...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...迚もやってゆけないことになったとして...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...おなじ宿(やど)に木村篤迚...
森鴎外 「みちの記」
...迚(とて)も三人力や五人力ではなかったそうで...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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