...かう云ふ語感を軽蔑するのは僕等自身を軽蔑するに等しい...
芥川龍之介 「発句私見」
...両所間の緯度の差が地球周囲の約五〇分の一に等しいことを知った(この値は約一五パーセント小さすぎる)...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...ほとんど自殺に等しい死にかたをして...
太宰治 「女の決闘」
...三角形の本質からその三つの角の大きさが二直角に等しいといふことが分離せられ得ず...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...今度の函館(はこだて)の火元から焼失区域の外郭に接して引いた二つの直線のなす角に等しい...
寺田寅彦 「函館の大火について」
...索麪(そうめん)の箱を二つ積んだばかりの空車にも等しいのを...
豊島与志雄 「狐火」
...全く流刑に等しいと感ぜられるのだった...
豊島与志雄 「野ざらし」
...百万の悪鬼にも等しいと――牧...
直木三十五 「南国太平記」
...彼らから見て闇(やみ)に等しい科学界が...
夏目漱石 「学者と名誉」
...塵芥(じんかい)にも等しい...
火野葦平 「花と龍」
...初めは等しくないと見なした事物を等しいと判断し...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...けだしそれはいまトルコ領のところで述べたものとほとんど等しいように思われるからである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...一年十五クヲタアないし二十クヲタアの穀物に等しい価値を得る労働者も...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...その耕作者の剰余生産物と等しいかまたはこれ以上に増加した場合には...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それも夢と等しいものだったと...
横光利一 「旅愁」
...曳々(えいえい)として人馬はすでに戦っているに等しい呼吸(いき)だった...
吉川英治 「上杉謙信」
...犬死に等しい」「では...
吉川英治 「新書太閤記」
...この答が拒絶に等しいことを知っていたダルメイダは...
和辻哲郎 「鎖国」
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