...返盃する...
坪内逍遙 「斎藤緑雨と内田不知菴」
...」と兄貴は返盃(へんぱい)を両手に受け取って...
徳田秋声 「新世帯」
...ご返盃ッ」「ちょうだいしますわ」てなわけで...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...「ご返盃――」と彼はささげた...
本庄陸男 「石狩川」
...――ご返盃」「息災に暮しておりかしょうか」「それはもう至極元気――」「どうぞもう一つ...
本庄陸男 「石狩川」
...お初は、新しい茶碗を一口飲んで、ふうと、息を吐いて、「おいしいこと――あたしだって、実は、お坊さんだって、もう少し早く、何とか気を利かして、寝酒の一杯も、差し入れてくれそうなものだと思っていたのだよ――柄(がら)こそ不意気(ぶいき)だが、どこかこう乙(おつ)なところのあるお人なんだから――」「へ、へ、へ、油をかけちゃあ困るぜ、姐御――だが、おいらにも、相当に苦労があるんで、今のところは、人さまのおっしゃるままになっていなけりゃあならねえのサ」「時世時節じゃ、屋形船にも、大根を積むとかいうからね――はい、御返盃!」法印、茶碗は受けたが、もう、生憎(あいにく)、白丁は空だ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...さつさと返盃する三田の手際を稱讃したので...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...眼をつぶると見えるようだぜ」「さあ返盃だ――」「おらあいけねえ...
山本周五郎 「お美津簪」
...またおそるおそる御返盃申し上げる...
吉川英治 「江戸三国志」
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