...やはり何とも返事がない...
芥川龍之介 「ひょっとこ」
...琵琶法師と言っては……耳が二つあるばかりだ……道理で返事がない...
稲垣巖 「父八雲を語る」
...それでも返事がない...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...急いで門口を入って玄関へ往って声をかけたが返事がない...
田中貢太郎 「魔王物語」
...「イン・アンドレーイチ!」返事がない...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...飯焚いて居た媼(ばば)はふっと気づいて其まま声を立て「お光ちょうお光ちょう」と呼んだが返事がない...
徳冨蘆花 「漁師の娘」
...さっぱりその返事がないから...
中里介山 「大菩薩峠」
...打てば響くほどの返事がないのが...
中里介山 「大菩薩峠」
...返事がないものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...勤王派かい」駄目を押しても相手がいよいよ返事がない...
中里介山 「大菩薩峠」
...返事がないから、無断でずっと這入(はい)って、床几(しょうぎ)の上へ腰を卸(おろ)した...
夏目漱石 「草枕」
...暫くしてから又行ったが返事がない...
浜尾四郎 「正義」
...……依然として返事がない...
久生十蘭 「金狼」
...私は「みさちゃん」と二度よんでみましたが、返事がないので、きっと狸寝入りをしてるんだろうと思って、そばへ寄って、頭にかぶっている布団をあげてみました...
平林初之輔 「アパートの殺人」
......
堀辰雄 「鳥料理」
...一回、二回、強く叩いたが、返事がない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...いくら叩戸(ノック)しても返事がないんです」「三階の十四号?――ああ...
牧逸馬 「ロウモン街の自殺ホテル」
...勝代はふたたび兄を呼んだが、返事がないので、寝床から匐(は)いだして襖を開けてさらに呼んだ...
正宗白鳥 「入江のほとり」
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