...が、突然ふり返ると、さもがっかりしたように白墨(はくぼく)の欠(かけ)を抛(ほう)り出した...
芥川龍之介 「寒さ」
...気がついて振り返るや否や...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...それが生き返るなんて...
江戸川乱歩 「影男」
...後ろへひっくり返るところを...
中里介山 「大菩薩峠」
...橋本を振り返ると相変らず鼻の先を反(そ)らして...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...萎(しお)れ返る甚兵衛を慰めながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...八丁堀は煮えくり返る騒ぎだ」八五郎は委細構わずわめき立てるのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...……何か揺れ返る空間の波間にみた幻のようにおもえた...
原民喜 「火の唇」
...――前にもちょっと言ったように睡眠から覚めたのち長いあいだ我に返るのが...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「早すぎる埋葬」
...『万葉』の「うれむぞこれが生返るべき」などいえるに比すれば句勢に霄壌(しょうじょう)の差あり...
正岡子規 「曙覧の歌」
...暫くして振り返ると...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...見返る隙(ひま)もない内に...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...余りの大声に仲蔵とお光も吃驚して振り返る...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...団九郎歩き乍ら武蔵を振り返る...
山中貞雄 「武蔵旅日記」
...反射的に振り返るなり...
山本周五郎 「つばくろ」
...振返る間もなく中野学士を掴んだままギリギリと一廻転して...
夢野久作 「オンチ」
...木蔭の青葉に蒸(む)れ返る太陽の芳香(におい)が...
夢野久作 「笑う唖女」
...再び返る所はない...
吉川英治 「新書太閤記」
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