...お八重が寢返りをして此方へ顏を向けた...
石川啄木 「天鵞絨」
...と医師の尋ぬるに泰助は振返りて...
泉鏡花 「活人形」
...胡散(うさん)さうに見返りながら...
薄田泣菫 「山雀」
...悉くに逃げ返りき...
高木敏雄 「比較神話学」
...或者は威張り返り...
高村光太郎 「人の首」
...卓上に置かれてる如意を取って向き返り...
豊島与志雄 「非情の愛」
...再び理性に返り得るというのを口実にしてあまりに深く下降してはいけない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...悄々(しおしお)と歩いていたムク犬が後ろを見返りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...向(むき)を変えて寝返りを打った時に...
夏目漱石 「明暗」
...後を片付けておいて貰おうか」惨憺(さんたん)たる盃盤を振り返りながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...今日図らずも私を見出して再び以前のゼーロンに立ち返りでもしたら幸いであるが! との事であった...
牧野信一 「ゼーロン」
...とんぼ返りをしたり...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...立ったまま振返りもしないで不意に鋭い声で)井上! 先程からの貴公の言うこと...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...御自身がお若返りになりましたので...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...振り返り城の上なる寺を見に伊通(いつう)の橋のかなたまで行く伊通川(いつうがは)朽ちてかたぶく板橋も上(うへ)なる城も沙とひと色寛城子を過ぐ...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...再びここで返り討ちにしてしまおうとの魂胆らしい...
吉川英治 「剣難女難」
...孔雀長屋(くじゃくながや)という所にいるの」「そんな所があるのかい」「見返り柳のすぐ下でね...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「ううむ……」と、寝返りを打って、あぶなく、板束の上から、転がりかけて抱きついた...
吉川英治 「無宿人国記」
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