...背むしはふり返りもしない...
芥川龍之介 「浅草公園」
...僕はちょっとふり返り...
芥川竜之介 「歯車」
...むせ返りそうな生(なま)暖かい蒸気のにおいと共に人を不愉快にした...
有島武郎 「或る女」
...そしてあなたは……貞(さあ)ちゃんも古藤さんの所に行ってお相手をしておいで……」「僕(ぼく)は倉地さんにあって来ます」突然後ろ向きの古藤は畳に片手をついて肩越しに向き返りながらこういった...
有島武郎 「或る女」
...ハッとわれに返りしころは...
井上円了 「おばけの正体」
...木の俣(また)に刺し挾みて返りましき...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...俺は寝返りをして...
豊島与志雄 「神棚」
...返り忠して御褒めに預つた奧村八郎右衞門を始め...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...殺されたものなら生き返りもしないだろう」平次は悠々と朝の支度をさせて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ものの見事に引っくり返りました...
野村胡堂 「百唇の譜」
...ヘイーンズは振返りざま...
久生十蘭 「悪の花束」
...その方を見返りがちに...
堀辰雄 「姨捨」
...見返りに総額五万ポンド余りの大英銀行約束手形を...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...豚吉が右側に乗ると馬車が右に引っくり返りそうになり...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...下を見てから振返り)あっ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...一昨年(おととし)の秋もここに住んでおります人の子供の二歳(ふたつ)になりますのを取って来てここへ捨ててありましたが、私どもは馴(な)れていまして格別驚きもしませんじゃった」「その子供は死んでしまったのか」「いいえ、生き返りました...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...女は日返りに往来して家に寝る故に...
柳田国男 「木綿以前の事」
...「裏切り者をやるな」「神明砦(とりで)の寝返りぞ」「同士打ちすな...
吉川英治 「新書太閤記」
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