...彼らは山頂に向かう接近路を辿っている...
...接近路はこの辺りには二つしかない...
...彼女は接近路を探すのに苦労した...
...この山には、登山者たちがよく使う接近路がある...
...接近路には落石に注意するように警告が出ていた...
...どこへ奉公するのが近路(ちかみち)でしょう?」と...
芥川龍之介 「仙人」
...狭い通りを近路し...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...近路があるから其方を行つて...
石川啄木 「道」
...その薄暗い杉林の中の近路に這入って行ったが...
田中英光 「箱根の山」
...お山に登るんだ」とばかり近路を見つけると喜び勇んで...
田中英光 「箱根の山」
...一郎の近路を許さぬ方針にしたところが...
田中英光 「箱根の山」
...それから又思ひついて水神淵へ出る近路のことを念入りに教へたりした...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...近路をして川俣温泉の方へ行つて見るのが面白い...
田山録弥 「行つて見たいところ」
...それから下った方が近路だと気がつくと...
中里介山 「大菩薩峠」
...チュガよチュガよチュガ公よ静かにあゆびなよそんなに急(せ)かずともおくれはしないよもうあとが二里だよ近路(ちかみち)をせずと館山大路(たてやまおおじ)を真直ぐにあゆびなよそらそらあちらから村の小旦那(こだんな)が来るよけて通しなよ村の小旦那が来るチュガよチュガよチュガ公よ村の小旦那が...
中里介山 「大菩薩峠」
...東西南北いずれの方へ出たら近路につけるかという観念のない時には...
中里介山 「大菩薩峠」
...「僕は近路をしようと思ってくると...
水野葉舟 「帰途」
...活々した葉が真昼の日光に堅く輝く桑の木の間を通って居る一番池への近路の畑中を抜けて...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...死ぬとか生きるとかと云う事はまるで頭になく只私と仲の良い小さい娘に会いたいと云う心ばっかりに司((ママ))配されてスタスタと走って行ったら汽車で行くよりかも近路をしたら早くはあるまいかとさえ早く行きたいと云う心が思わせた...
宮本百合子 「悲しめる心」
...そんな迂遠(うえん)な方法を取らないでも近路(ちかみち)はいくらもある...
村井弦斎 「食道楽」
...私達は成るたけ険しい近路を避け...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...そして教へられた近路を取つて急いだ...
若山牧水 「岬の端」
...弟と笹の葉とりに山に行き粽(ちまき)つくりし土産(みやげ)物ばなしここへ来る一里あまりの田のへりを近路(ちかみち)といへばまた帰り行くなどと歌われている...
和辻哲郎 「歌集『涌井』を読む」
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