...彼らは山頂に向かう接近路を辿っている...
...接近路はこの辺りには二つしかない...
...彼女は接近路を探すのに苦労した...
...この山には、登山者たちがよく使う接近路がある...
...接近路には落石に注意するように警告が出ていた...
...どこへ奉公するのが近路(ちかみち)でしょう?」と...
芥川龍之介 「仙人」
...それは草の中の近路と同じような不安であった...
田中貢太郎 「女の怪異」
...月が明るいので近路をして草原の中を通って来ると...
田中貢太郎 「放生津物語」
...こんな近路でも登って見るかい」...
田中英光 「箱根の山」
...それから又思ひついて水神淵へ出る近路のことを念入りに教へたりした...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...あの時分は、何でも彼でも歩くのだから、近路を、近路をと取つて行つたに相違ない……...
田山録弥 「黒猫」
...私は書生時代にいつも橋のこっちの袂(たもと)から四日市の方へと近路をして抜けて行ったが...
田山花袋 「日本橋附近」
...車夫は大久保の方の近路を選んだので...
田山録弥 「初冬の記事」
...それから下った方が近路だと気がつくと...
中里介山 「大菩薩峠」
...むしろ最も正確な近路を歩いていることになると少くも科学者はそういう風に思っているのである...
中谷宇吉郎 「雪」
...玉蜀黍(とうもろこし)畑の蔭の近路を突ッきって...
「鏡の中の月」
...死ぬとか生きるとかと云う事はまるで頭になく只私と仲の良い小さい娘に会いたいと云う心ばっかりに司((ママ))配されてスタスタと走って行ったら汽車で行くよりかも近路をしたら早くはあるまいかとさえ早く行きたいと云う心が思わせた...
宮本百合子 「悲しめる心」
...石油のバクー市を掌握するための近路として拵えたものなのだ...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェト同盟の文化的飛躍」
...そんな迂遠(うえん)な方法を取らないでも近路(ちかみち)はいくらもある...
村井弦斎 「食道楽」
...次で十九日に又大久保五岳、島根近路、打越(うちごし)古琴と墨田川に遊んだ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...踊ることは近路(ちかみち)であり...
柳田国男 「海上の道」
...砂浜の方が見通しが届いて多くは近路である...
柳田國男 「地名の研究」
...そして教へられた近路を取つて急いだ...
若山牧水 「岬の端」
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