...船が愈内地へ近付き...
海野十三(佐野昌一) 「南太平洋科學風土記」
...いかんとも近付き難い危険地域にありますから...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...友達は活動を見てゐる女とどう言ふやうにして近付きになつたのであらうと考へながらその眼を左の方へとやつた...
田中貢太郎 「牡蠣船」
...聴講者には外国人も多かったが外国人同士はやはり自然に近付きになりやすかった...
寺田寅彦 「ベルリン大学(1909-1910)」
...自ら燭を持つて公に近付き...
中島敦 「盈虚」
...誰か近付きの坊さんと一座で...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...まことに人間の近付きにくいところであって...
中谷宇吉郎 「異魚」
...それ丈兄(あに)よりも近付き易(やす)いのだと考へてゐた...
夏目漱石 「それから」
...――待て待て」小堀平治はお園が探して居た唐櫃(からびつ)に近付きました...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...「お隣りとのお近付きは」「七年前まで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...狐に近付きはないよ」「そんな事を聽き込んで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...豚吉夫婦はそれからだんだんと町に近付きましたが...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...そんならマルク尊者の縁日の夜が近付き居る...
南方熊楠 「十二支考」
...猴初めは棗入れた籃(かご)に近寄るを好まぬようだったが芸をやりながら漸次これに近付き...
南方熊楠 「十二支考」
...案内なしに座敷に通り一同に会釈(えしゃく)して霊前に近付き...
夢野久作 「黒白ストーリー」
...しきりに叩頭して近付き来る...
夢野久作 「白くれない」
...真鍮の木履(ぼくり)に似たる踏絵の一列に近付き来りしが...
夢野久作 「白くれない」
...御身の此寺に近付き給へるを垣間見(かいまみ)...
夢野久作 「白くれない」
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