...新らしい道は古き道を辿る人々若(も)しくは古き道を行き詰めた人々に未だ知られざる道である...
伊藤野枝 「新らしき女の道」
...夢路を辿る心地して...
高山樗牛 「瀧口入道」
...あるだけの酒飲んで別れたが(星城子君に)眼が見えない風の道を辿る・十一月二十二日のぬかるみをふむ(歩々到着)・夜ふけの甘い物をいたゞく(四有三居)傷づいた手に陽をあてる晴れきつて真昼の憂欝はじめての鰒のうまさの今日(中津)ボタ山ならんでゐる陽がぬくい・ひとすぢに水ながれてゐる・重いドアあけて誰もゐない枯野...
種田山頭火 「行乞記」
...之はイデオロギー理論の近世に於ける発達史を辿る目的のもので...
戸坂潤 「読書法」
...かさかさと鳴る落葉を踏んで林中の小径を辿る時...
豊島与志雄 「秋の気魄」
...文学は自滅の途を辿る外はない...
豊島与志雄 「異邦人の意欲」
...その視線を辿ると...
豊島与志雄 「椎の木」
...随って字面を辿る機械的な働きが高度化する...
豊島与志雄 「椿の花の赤」
...この道を辿るべく...
中谷宇吉郎 「『西遊記』の夢」
...まずユンクフラウ(四一六六米)から左へ辿ると...
野上豊一郎 「吹雪のユンクフラウ」
...初夏の陽を漉(こ)してグルリと廻り縁を辿るのが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...郷愁の涯ない小径を辿るわれわれの眼に...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...靄かかる人気のない道を辿ると病める天使のみ棲まうところありそこでは夜という名の幻影が黒の玉座に鎮座まします...
エドガー・A・ポオ Edger A. Poe 「ポオ異界詩集」
...大元を辿るとゴールデン・ジャッカル...
R. マッケナ R. McKenna The Creative CAT 訳 「愛と月の犬」
...なかんずくその各版に現れた思想の変化を辿ることは...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...生活資料に比しての人口増加力の優越という簡単な原因に辿ることを得るであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...抽象的なる道を辿るべきでなくして...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...ドイツにあつてはそれの古代に對する關係の發展の線を我々はヴィンケルマン――ゲーテ――ヘルダーリン――ニイチェといふ風に辿ることが出來よう...
三木清 「歴史哲學」
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