...ブラリ/\と辿る心境(ここち)は...
石川啄木 「鳥影」
...わたくしは能楽をこそ人間界における芸術への一と筋辿るべき微妙な路だと思っています...
上村松園 「「草紙洗」を描いて」
...はて何が一体そんなにまで幼な子の心を強く捕へたのかと私は心穏かでなく幼な子の視線を辿るといふと...
高見順 「かなしみ」
...朦朧(もうろう)として頭を捻(ひね)つて跡を辿ると...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...その歴史的発展を辿ることは出来なくはないが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...)三哲学の社会に於ける存在理由=科学的機能を辿ると...
戸坂潤 「思想としての文学」
...この方向を辿る時...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...さかのぼってその記録を辿ることが出来るであろう...
中井正一 「言語は生きている」
...家路を辿るのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...踏附け道を辿ること百五十日...
久生十蘭 「新西遊記」
...歩兵科から憲兵科へ転属して出世の早道を辿るつもりだったのが逆になって原隊返還になり...
久生十蘭 「ノア」
...ブツブツ呟やきながら道を辿るチューブの姿は...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...その住民がかくも幸福に豊かに暮していると称せられる国の人口に対する妨げを辿るのは...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...厳密な論理を辿る学問でありながら他の特殊科学と異なる特質...
三木清 「語られざる哲学」
...ドイツにあつてはそれの古代に對する關係の發展の線を我々はヴィンケルマン――ゲーテ――ヘルダーリン――ニイチェといふ風に辿ることが出來よう...
三木清 「歴史哲學」
...瑞雲院の庭のつくばいは二方の踏石から辿ることになり...
室生犀星 「庭をつくる人」
...今はただ少年の日の記憶を辿るばかりだが...
柳田国男 「故郷七十年」
...高峰のつくる線を目で辿ると...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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