...しばし瞳(め)を上げて記憶を辿るやうな樣子をしてゐたが別の曲を奏で始めた...
アーヴィング 高垣松雄訳 「クリスマス・イーヴ」
...私は大急ぎでノートの記号を辿る……と...
大阪圭吉 「死の快走船」
...のんびりと辿るにうれしい山路だつた...
種田山頭火 「行乞記」
...さういふ道をひとり辿るのが私は好きだ...
種田山頭火 「行乞記」
...君たちも私も同じ道を辿るのだね...
種田山頭火 「行乞記」
...ひたすら発達することによって却って決定的に下向線を辿るようになって来た...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...之はイデオロギー理論の近世に於ける発達史を辿る目的のもので...
戸坂潤 「読書法」
...同伴者的コースを辿るものでもこの限り進歩的だと考えられている...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...漠然と又は余儀なく辿る生活には...
豊島与志雄 「生活について」
...田舎道を辿るのは...
豊島与志雄 「風景」
...驚くべき健脚を奮つて彼等が山坂を辿る時は丁度沖の波がしらが搖る如くに打ち揃うた幾十の白い爪折笠が高低しつゝずん/\と進んで行くのであらう...
長塚節 「彌彦山」
...家路を辿るのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...普通の径路を辿る恋愛事件を取り扱わないで...
平林初之輔 「ブリユンチエールの言葉について」
...急いで丘を下つて家への道を辿るときも私はそれを見た...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...まことに恐るべき新代生活者が辿るものまにあの道である...
室生犀星 「聖三稜玻璃」
...私も元気がなく思い出を辿るばかりだったが...
横光利一 「夜の靴」
...この変化が行われる過程を辿ることはおそらく極めて困難であろう...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...漠然と思ひ出を辿ると...
淀野隆三 「思ひ出づるまゝに」
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