...彼はいつも辺際に住んでいる...
...辺際に立って海を眺めた...
...この島は辺際に位置する...
...辺際に立つと涼しい風が吹く...
...辺際には野生動物がたくさん生息している...
...無辺際な胸から搾り出す様な大梵音をあげて午後の三時を報じた時...
石川啄木 「葬列」
...宛然(さながら)大聖人の心の如く透徹な無辺際の碧穹窿(あをてんじやう)の直下...
石川啄木 「葬列」
...ほとんど無辺際に投げたのです...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...年で洗はれたあなたのからだは無辺際を飛ぶ天の金属と私が書いたのも其の頃である...
高村光太郎 「智恵子の半生」
...永遠に同じ姿でくり返される無辺際の日の中に...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...無辺際なる減らず口といわねばなりません...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼が無辺際に大きくして...
中里介山 「大菩薩峠」
...ぱりぱりと乾燥した音響を無辺際に伝いて...
長塚節 「太十と其犬」
...無辺際に奔逸し伸展しようとして...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...無辺際空に轟き渡る一大楽曲に化成する……それも日光がひとたび直射するにおよんでは...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...六 待ち人こうした無辺際...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...無辺際(むへんざい)に浮き出す薄き雲の然(ゆうぜん)と消えて入る大いなる天上界(てんじょうかい)の間には...
夏目漱石 「虞美人草」
...無辺際のうちにぽつりぽつりと物が散点しているような心持ちになります...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...さながら無辺際の空間に放写されて居る...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...眼のよろこび 眼から眼へ流れるものは無辺際(むへんさい)的なニュアンスと複雑さと簡明さをもっている...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...全身の細胞が作り出している意識の空間を無辺際に馳けまわるのだ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...変幻を極めた感想を無辺際に逞(たくま)しくして行く事は...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...又は虎の山に凭(もた)れるが如く無辺際に亘って活躍して...
夢野久作 「鼻の表現」
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