...河辺にたつと月の光はくだけているばかりか...
板倉勝宣 「山と雪の日記」
...身辺整理、毎日少しづつやつてゐるが、なか/\かたづかない...
種田山頭火 「其中日記」
...田辺博士の自覚の弁証法である所謂即物弁証法は...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...皿のふちにずらりと鼻をならべた赤や茶や紺青(こんじょう)やの鹿の輪は葦辺踊りの美しい子たちの姿である...
中勘助 「小品四つ」
...大きな炉辺(ろべり)に向い合って坐っているのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...どこの辺から出て来たのか...
久生十蘭 「奥の海」
...此間から何辺も迎へに来るんだがお午(ひる)前なのでいつもお前は寝てゐるので――」「そいつは御免だ...
牧野信一 「眠い一日」
...千年松(センネンサウ)(物理小識○高野山にて万年草といふ他州にては玉柏を万年草といふ故に此草を高野の万年草といひて分てり)高野山大師の廟の辺及三山の際に蔓生す乾けるものを水中に投ずれば忽蒼翠に復す故に俗間収め貯へて旅行の安否を占ふこの高野のマンネンソウは蘚類の一種で Climacium japonicumLindb. の学名を有するもので...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...それが浅草の雷門(かみなりもん)辺であるかと思うほど遠くに見える...
正岡子規 「熊手と提灯」
...殊にこの辺の消息を明らかにする...
南方熊楠 「十二支考」
...初更後茶山神辺より来り其門人油屋元助の家に迎へて歓飲す...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...岸辺の松明を見た...
カミイユ・ルモンニエエ Camille Lemonnier 森林太郎訳 「聖ニコラウスの夜」
...白絹(しらぎぬ)や榊で斎(いは)ひ清められて居るであらうと想つて居たが少しも其辺(そのへん)の用意が見え無かつたので...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...なんでも久米川の辺で...
吉川英治 「江戸三国志」
...天見(あまみ)の辺で...
吉川英治 「私本太平記」
...蹴上(けあげ)の辺りまで...
吉川英治 「新書太閤記」
...毎日この辺ばかり歩いているし...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...引出せ」辺りが狭いので...
吉川英治 「源頼朝」
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