...いつもこの辺をウロウロしているおとなしい奴だよ」先方(むこう)では大宅を知っていたのか...
江戸川乱歩 「鬼」
...軽々と胸の辺までつり上げた...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...其辺(そこら)ぢゆうに箒(はうき)や塵掃(はたき)がごた/\取り散らされて...
薄田泣菫 「茶話」
...四辺(あたり)は闇になつてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...もちろんこんな辺陬(へんすう)の一小港などが諸君の関心を惹(ひ)いていようとも思われぬ...
橘外男 「生不動」
...まだその辺見える限りは...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...言葉といへば此辺の言葉はアクセントが何だか妙で...
種田山頭火 「行乞記」
...早起、身辺整理...
種田山頭火 「旅日記」
...彼がその辺にいることはわかっている...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...二人のいる四辺(あたり)は...
中里介山 「大菩薩峠」
...渡辺芳助の出現は...
野村胡堂 「胡堂百話」
...渡辺・藤田房子も出るので...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...この辺にちがいないというのです...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...海辺にてなり御養生(ごようじょう)なされましたなら...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...あたりを見まわしながら「この辺です」と松次郎に云った...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...蝙也の号もその辺に由来するらしい...
山本周五郎 「松林蝙也」
...「足守はどの辺?」秀吉の問いに、官兵衛が、はるか西に煙っている一叢(ひとむら)の松林を指さして、「御覧(ごろう)じませ、あの辺りの堤が、百五十間ほど切ってあります...
吉川英治 「新書太閤記」
...ずるずると渓流の水明りに近い辺まで...
吉川英治 「源頼朝」
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