...(まぶた)の辺が腫れ上がって非常に大きくなっていた...
魯迅 井上紅梅訳 「明日」
...その辺に落ちていたハンマーを拾うと...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...腰をかけているお尻の辺を...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...この辺にはそれらしい様子は見える...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...御辺は仔細(しさい)を御存じなき故左様に仰せられるけれども...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...水辺に住む者はやはり風土の関係で肥膏なる米食がよいかも知れぬが...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...数年前から騎都尉(きとい)として西辺の酒泉(しゅせん)・張掖(ちょうえき)に在(あ)って射(しゃ)を教え兵を練っていたのである...
中島敦 「李陵」
...黒い山の天辺(てっぺん)を眺めていた...
夏目漱石 「坑夫」
...口辺に不断の微笑を湛(たた)えながら...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...この辺から具体的な答えが出て来るのではないかと思いますが...
三好十郎 「恐怖の季節」
...薄闇をすかして見ている)この辺に...
三好十郎 「鈴が通る」
...ウムと言って肱の辺をタッと一つ叩く...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...長野辺まで望見るべし...
森鴎外 「みちの記」
...彼は淵辺道場を追われる結果になった...
山本周五郎 「花も刀も」
...席上劉君詩先成、乃和以酬、五首万里辺城外...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...そこにご辺として...
吉川英治 「三国志」
...肩の辺りでカチンと刎ねた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...朱実は、薬だの食物だのを運び盆にのせて、「お体はどうですか」「お蔭で、この通り、二人とも元気になった」「おっ母さんがいいましたよ、元気になっても、余り大きな声で話したり、外へ顔を出さないようにって」「いろいろと、かたじけない」「石田三成様だの、浮田秀家様だの、関ヶ原から逃げた大将たちが、まだ捕まらないので、この辺も、御詮議で、大変なきびしさですって」「そうですか」「いくら雑兵でも、あなた方を隠していることがわかると、私たちも縛られてしまいますからね」「分りました」「じゃあ、お寝(やす)みなさい、また明日(あした)――」微笑んで、外へ身を退(ひ)こうとすると、又八は呼びとめて、「朱実さん、もう少し、話して行かないか」「嫌(いや)!」「なぜ」「おっ母さんに叱られるもの」「ちょっと、訊きたいことがあるんだよ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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