...わが関東や東北を辱めるに努めてきた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...(丙)「サモア」群島にては、月を辱めし女の、月に呑み込まれしなりと云い、(丁)「ホッテントット」人は、月の面を兎の傷けしその傷痕なりと云い、(戌)欧羅巴にては、一般に「月中の男」と云う...
高木敏雄 「比較神話学」
...アポローンの祭司其女クリュセーイスの贖を求めてアガメムノーンに辱めらる...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...それがなければまったくひどい辱めに遭うところだった...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...兼子をも敏子をも共に辱めるもののように思えた...
豊島与志雄 「子を奪う」
...彼を辱めることになるのであろうか...
豊島与志雄 「必要以上のもの」
...丈夫(じょうふ)ふたたび辱めらるるあたわずと答えた...
中島敦 「李陵」
...誰ひとりあんたを辱めることは出来んのぢや!」かう言ひ終つて老大尉は揺籃に近寄つた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...自分自身とその政策を辱めたのだ...
エム・ケー・ガンヂー 福永渙訳 「非暴力」
...このうえ辱めを受けるよりは直ちに死にとうございます...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...遂に辱められたるを以て恨(うらめ)しとなす〉とあり...
南方熊楠 「十二支考」
...其男はリイケを辱めて娠(はら)ませた男であつた...
カミイユ・ルモンニエエ Camille Lemonnier 森林太郎訳 「聖ニコラウスの夜」
...人の美徳を辱めるのは...
吉川英治 「三国志」
...あなたを罵り辱めておったが...
吉川英治 「三国志」
...赤裸になって丞相を辱めた禰衡(ねいこう)――あの奇舌学人とは――古くから親交がありまして...
吉川英治 「三国志」
...いやしくも後醍醐と仰がるる身を辱めるもの...
吉川英治 「私本太平記」
...大将たる名を辱めて来たよろこびの方が遥かに大きい...
吉川英治 「新書太閤記」
...いたく辱められた...
吉川英治 「平の将門」
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