...彼が猫間中納言を辱めたる...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...犯し辱めたる愛国の軍夫あり...
泉鏡花 「海城発電」
...わが関東や東北を辱めるに努めてきた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...(丙)「サモア」群島にては、月を辱めし女の、月に呑み込まれしなりと云い、(丁)「ホッテントット」人は、月の面を兎の傷けしその傷痕なりと云い、(戌)欧羅巴にては、一般に「月中の男」と云う...
高木敏雄 「比較神話学」
...兼子をも敏子をも共に辱めるもののように思えた...
豊島与志雄 「子を奪う」
...その幼い肉身がどんなに虐げられ、さげすまれ、辱められ、痛めつけられようとも、霊魂は神の愛に直接結びつけられておるのだから、平安であり幸福である...
永井隆 「この子を残して」
...婦女子を捉へ辱めしが...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...捕えられたものを辱めるようなことはせぬ...
藤野古白 藤井英男訳 「戦争」
...お勢の目前で辱められたのが口惜しい...
二葉亭四迷 「浮雲」
...「しかも辱められるままに辱められていて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...其男はリイケを辱めて娠(はら)ませた男であつた...
カミイユ・ルモンニエエ Camille Lemonnier 森林太郎訳 「聖ニコラウスの夜」
......
横瀬夜雨 「花守」
...主命を辱めざるものといえよう...
吉川英治 「上杉謙信」
...かえって己れを辱め...
吉川英治 「三国志」
...腐った女のようだと辱められたが...
吉川英治 「三国志」
...皇室を辱めることでもあるから...
吉川英治 「私本太平記」
...またあなたのような有能な士をいたずらに辱めようとも思いませぬ」「待ってくれ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...その塒(ねぐら)を出てゆかずにはいられない辱めであった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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