...辰の刻から飲みはじめて夜の二時比まで飲んだが...
田中貢太郎 「黄英」
...夜の明け方から辰の刻すぎまで坐っていたところで...
田中貢太郎 「西湖主」
...朝になって辰の刻がすぎようとしたところで...
田中貢太郎 「西湖主」
...その火は翌日の辰の刻になって止んだが...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...辰の刻に生れたよ」こう答えられてしまったので...
中里介山 「大菩薩峠」
...弘化元年三月二十五日辰の刻生れまで言われてしまったのでは...
中里介山 「大菩薩峠」
...八日朝の辰の刻(八時)までに川便でおくれという触(ふれ)がとどきました」「すると...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...……両人は、辰の刻、お仮屋前にてお出むかいいたし、お鷹狩のあいだに代地(しま)ならびに代のかこいの検証をすませておく...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...顎十郎は、揚屋格子のほうをうっそりと眺めながら、「あの陽ざしの工合では、もう辰の刻...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...八月三日辰の刻に死んだのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...交代時刻は辰の刻であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...三日の朝辰の刻に至って始て消された...
森鴎外 「渋江抽斎」
...勘介入道の事辰の刻(午前八時)頃から本格的な戦いに入った両軍は...
吉川英治 「上杉謙信」
...辰の刻になれば分る...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そう手間はとりません」「そうか」「ですが――だいぶ時刻が遅れたようでございますが」「うむ」「辰の刻は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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