...余は現代と矛盾する思想を發表するには細心なる辯解を附して前後左右を護衞する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...それは一々の云ひがゝりに正直らしく答辯してゐることによつてのみ果されるのではない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...お世辯一つ言はぬ性なもんだから...
石川啄木 「赤痢」
...崎久保二名の辯護人は平出秀(修)等の諸氏依頼を受け居る由...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...矢鱈(やたら)にお酒を飮んで動かないの」と辯解する...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...辯(べん)を辯ずる者どもは...
ポオル・クロオデル Paul Claudel 上田敏訳 「頌歌」
...アキルリュウスに辯解を我は致さむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...そんな事(こと)を云(い)ひ出(だ)す暇(ひま)がないんだもの」と宗助(そうすけ)が辯解(べんかい)した...
夏目漱石 「門」
...辯天樣のやうな娘を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...御主人」「あるわけは無いぢやありませんか」大汗になつて辯解する源吉を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何千兩といふ金に引かれて飛出しもならずに居たお茂與(もよ)だ」「――」「お茂與の辯説(べんぜつ)に焚き付けられて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...重三郎さんをお助け下さい」お今が辯じ立てるのを...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...しかしおのぞみなら辯明する...
平林初之輔 「中西氏に答う」
...」コクトオもまた「ドルジェル伯爵の舞踏會」の著者を辯護して「日附のない本の年齡のない著者」と呼んでゐる...
堀辰雄 「レエモン ラジィゲ」
...愛(あい)ちやんもこれには何(なん)とも抗辯(こうべん)し兼(かね)て...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...その習慣の形が主體と環境との關係から生じた辯證法的なものであるためである...
三木清 「人生論ノート」
...論理といつても殆ど辯證法一點張りになつてゐる...
三木清 「哲學はどう學んでゆくか」
...特殊には辯證法的發展に就いて普通行はれる見解とは異る或るものを含むと信ぜられるのである...
三木清 「歴史哲學」
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