...それに安住したら一つの仕事をしとげる氣で居て一生涯安住の地なんぞは見もしないで死んじまふ典型(タイプ)だと思ふんです」と何時もの咄辯に似ずすら/\と言ひ切つて...
有島武郎 「半日」
...平生とはまるで別人のやうな能辯で以つて...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...相見て大いに喜び、快辯滔々として、白河の關の昔を語る...
大町桂月 「白河の關」
...問はれるまゝに日本禅宗史を一席辯じて...
種田山頭火 「行乞記」
...少なくも辯護士は苦情を鳴らして...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...閣下の内閣は唯だ一時の利害に依りて政府を辯護する聯合黨を有するに過ぎずして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...(ニ)一種と二種とは辯證を要せず...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...辯護し得ない偏見に煩はされたりすることがないとも限るまい...
野上豐一郎 「「西洋見學」はしがき」
...雄辯にそれを語つて居るのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...辯舌と才氣で浪人大井久我之助を壓迫して來た町人吾妻屋永左衞門は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...枝折戸の方から飛んで來る彌之助さんとバツタリ顏が逢ひました」お鐵はなか/\の達辯で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鐵火箸(かなひばし)のやうに痩せて、火箸のやうに芯(しん)が強く、達辯で戰鬪的で、半九郎に取つては申分のないパートナーだつた樣子です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...親分」お葉は躍起(やくき)となつて抗辯するのですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...皆はいろいろに辯解した...
萩原朔太郎 「大船驛で」
...實を言うと辯明するよりもあの文章をもう一度讀み直していただくだけの勞力をおしまれなかつたら誤解は氷釋する筈だ...
平林初之輔 「中西氏に答う」
...一つには自己辯解のために...
三木清 「人生論ノート」
...またおよそ辯證法的な物の見方を習得するために...
三木清 「哲學はどう學んでゆくか」
...けだしマルクスにあつても辯證法は物の自己運動の形式以外の何物でもない...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??