...僕は單に修辭家に過ぎなかつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...同十一月二十九日の同紙三號に入社の辭が掲げられました...
石川三四郎 「浪」
...今の言葉を若しやお世辭とでも取られたかと思つたのだらう...
石川啄木 「鳥影」
...返辭ではなかつたのか知ら………...
伊藤左千夫 「奈々子」
...帝皇の日繼(ひつぎ)と先代の舊辭とを誦み習はしめたまひき...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...時頼を辭し去りて...
大町桂月 「十和田湖」
...といつて低くお辭儀をして...
太宰治 「校長三代」
...己れの官職を辭して遠く奧州の地に赴き援けんとする時...
近松秋江 「箱根の山々」
...伯の辭職を求むる理由は殆ど解すべからず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...情理并び到れるの辭なりと謂ふべし...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...それで以上のことから起る疑問は凡て六爻から成立つ各卦に於て卦名を含んだ所の爻辭の中に云はゞ爻名とも稱すべきものが困...
内藤湖南 「易疑」
...いろ/\天子に關する言辭と云ふものは...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...來賓の一同が大使館を辭し去る折には...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...いくら辭退しても聽かずに停車場へ見送つた姉の手前を兼ねて已むなく汽車に乘つた...
長塚節 「開業醫」
...あつしをつかまへていきなり――三年越しの岡惚(をかぼ)れだ――なんて言つたのもお世辭かな」「まだあんなことを言つてやがる...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...カントは認識の主辭だと言ひ...
萩原朔太郎 「宿命」
...私は辭退しずに貰つてかへつた...
室生犀星 「京洛日記」
...頗るあいまいな讃辭を云つて引きさがる...
吉川英治 「折々の記」
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