...式の辭をばハノホ陳べたり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...自分は辭(ことば)を知らぬ...
石川啄木 「葬列」
...渠は恐れ入りましたと云ふやうなお辭儀をして...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...本辭を含んでいない...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...下女辭して受けず...
大町桂月 「風船玉」
...君が名辭のみを聯ねた詩の簡潔こそは東洋人の脈管からながれでた血のその純粹の結晶であらう...
土田杏村 「風は草木にささやいた」
...――提督(プーチヤチン)も私も本を贈ると云つたが――斷然辭退した...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...鴎外全集と辭書の言海とを毎日時間をきめて三四年繰返して讀めばいゝと思つて居ります...
永井荷風 「鴎外全集を讀む」
...石津右門の辭色(じしよく)は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...百兩の禮金を辭退したといふのも嘘...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...平次の横でピヨコリとお辭儀をしました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...取つてつけたやうな世辭を言ひますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...見初ましたのと出鱈目のお世辭をも言はねばならず...
樋口一葉 「にごりえ」
...」私は返辭をする前にもう一度窓框を引つぱつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...……」こんな自作の文章を、辭書を繰つては、一々英字で埋めて行つた...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...今最後の重役會で思ふさま奴等を罵倒したあげくに辭表を叩きつけてやつた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...稱讚の辭をみちばたに投捨てながら忽ち麓迄かけ下りてしまつた...
水上瀧太郎 「山を想ふ」
...間喜兵衞の辭世、草まくらむすぶ假寢の夢さめて常世にかへる春のあけぼのも私の好きな一つであるが、原惣右衞門の一首、かねてより君と母とにしらせんと人よりいそぐ死出の山みちを誦すと私は胸にせまつて來るものを禁じ得ない...
吉川英治 「折々の記」
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