...曲畢(をは)りて姫は衆人に向ひて謝辭を陳(の)べ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...誰が留めても應(き)かずに到頭退社の辭を草した...
石川啄木 「病院の窓」
...すなはちこの辭書なるめり...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...之を辭すれば、『毒は入り居らず』とて、別に一枚袂より取り出して食ふ...
大町桂月 「月の東京灣」
...私も起つて老僧にお別れの辭儀をして頭を上げてみると老僧はまだ/\圓い頭を兩掌(て)に載せて卓の上に額づいてゐられる...
近松秋江 「湖光島影」
...此世を辭して金髮のメレアグロスも亦逝きぬ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...ヘボンの辭書はたしかさうだといひますね...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...我輩は閣下頃ろ辭任の意あると聞き...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...情理并び到れるの辭なりと謂ふべし...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...さうして自分(じぶん)は注射器(ちうしやき)を持(も)たないからといつて辭退(じたい)して畢(しま)つた...
長塚節 「土」
...おつぎの返辭(へんじ)を聞(き)いては與吉(よきち)は口癖(くちぐせ)のやうに姉(ねえ)よと喚(よ)ぶ...
長塚節 「土」
...言辭(ことば)も掛(か)けてくだされよう……」巫女(くちよせ)は時々(とき/″\)調子(てうし)を張(は)り上(あ)げていつた...
長塚節 「土」
...總辭職をしなければならない...
日本国 「日本國憲法」
...山崎杢左衞門外數名の者が殉教したといふことが『大百科辭典』にも載せてあります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...けれ抔の如き助辭を以て斡旋せらるゝにて名詞の少きが常なるに...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...『え――好(す)き――い――い――犬(いぬ)を?』鼠(ねずみ)が返辭(へんじ)をしなかつたので...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...警察もどうかしてゐるわとまさ子はお世辭でない...
室生犀星 「汽車で逢つた女」
...強(あなが)ちに辭(いな)みもせず千代は私の杯を受取る...
若山牧水 「姉妹」
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