...田毎大尉と旧友戸川中尉との前を辞するときに...
海野十三 「空中漂流一週間」
...議員を辞すときに秘かに思い描いた最後の日が...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...職を辞するくらいでは...
太宰治 「新ハムレット」
...辞することもできないので...
田中貢太郎 「断橋奇聞」
...現職を辞するのやむなきに立ち至ったという事件が新聞紙上を賑わした...
寺田寅彦 「ある探偵事件」
...諸侯辞するに船なきを以てせば...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...敢(あえ)て作家の辞する所でない...
「予の描かんと欲する作品」
...「私は仔細あって捜査課長の職を辞する決心ですが...
久生十蘭 「魔都」
...私は明朝この事件が落着すると同時に捜査課長の職を辞す人間ですから...
久生十蘭 「魔都」
...いつも私たちは翌日の昼過ぎにそこを辞するのであつた...
牧野信一 「海棠の家」
...一客これを過(おとずれ)て見る事を求む、浴を以て辞す、客悦ばずして去る...
南方熊楠 「十二支考」
...お身にあうことができれば流罪だってわたくしは敢(あえ)て辞する者ではない...
室生犀星 「花桐」
...因て病と称して職を辞す...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...寧(むしろ)地位を賭しても乗ることを辞するが好いと...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...保は職を辞する前に...
森鴎外 「渋江抽斎」
...それに返辞する勇気もなかった...
吉川英治 「三国志」
...辞すべきではありませんから...
吉川英治 「三国志」
...その市会に於てコルテスはベラスケスから任命された職を辞する...
和辻哲郎 「鎖国」
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