...僕はかう云ふ恩恵の前に感謝の意を表するのを辞するものではない...
芥川龍之介 「僻見」
...例えば西園寺(さいおんじ)侯の招宴を辞する如きは時の宰相たり侯爵たるが故に謝絶する詩人的狷介(けんかい)を示したもので政治家的または外交家的器度ではない――という...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...且つ『従来議員は歳費を辞することを得ず』とあったのを『辞することを得』と修正いたしました...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...歳費を辞する必要はないと思いますが」「いや...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...誰が真面目に返辞するものか...
薄田泣菫 「茶話」
...私たちはもう一度感謝の意を表してそこを辞すことにしたが...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
......
田中貢太郎 「愛卿伝」
...招ぜられて二人は、辞することなく、するすると座敷へ通って程よく並んだと見ると、もう案内の婆やの姿は掻(か)き消されてしまって、行燈(あんどん)の下に、しょんぼりと坐っている男女の姿のみを見るのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...われわれは衛門(えいもん)を辞するほかはない」などときびしく詰め寄ってくる...
久生十蘭 「無月物語」
...正月プランを搗きかへることにして辞す...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...こっちもがっかりして辞す...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...寧(むしろ)地位を賭しても乗ることを辞するが好いと...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...学業未到の故を以て固辞すと雖(いえども)...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...此(この)上は如何様(いかやう)の御(お)相手をも辞するもので無い」と言ひ切つた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...一戦も辞すまいなどと...
吉川英治 「私本太平記」
...強(し)いて辞すひまもなく...
吉川英治 「新書太閤記」
...――そして飄然(ひょうぜん)と、ここを辞すや、旅籠(はたご)においてある荷物をまとめて、次の日にはもうもとの山東への道、梁山泊をさして、李逵(りき)と共に風のごとく帰りを急いでいた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...私は湯漬(ゆづけ)を頂戴いたしたい」固辞すると...
吉川英治 「宮本武蔵」
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