...やつとその人の家を辞することにした...
芥川龍之介 「ピアノ」
...田毎大尉と旧友戸川中尉との前を辞するときに...
海野十三 「空中漂流一週間」
...辞することもできないので...
田中貢太郎 「断橋奇聞」
...一面に於ては総理を辞するも决して本党を去らずと断言せり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...女史も辞することなく達筆をふるいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...いやそれはさうだが、了解さえ得て下されば、何うにかなるものを秦氏は一度も顔を出して呉れないので、僕は出たいのに此ういふ結果になったのだ、と話して辞す...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...隠宅で二時近くまでゐて辞す...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...一方は成程海だが一方は鉄工場が並んでゐるのだから殺風景、葭簀張りの屋台で挨拶、まとまらぬことを言ひ、写真など撮り、二時半に辞す...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...苺園を辞する前に...
堀口九萬一 「フランソア・コッペ訪問記」
...また辞するに浴するを以てす...
南方熊楠 「十二支考」
...あえて辞するものではありませんが...
三好十郎 「その人を知らず」
...しかし蘭軒は阿部家を辞するに忍びぬと云つて応ぜなかつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...若し水路を行くことを辞するときは...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...寧(むしろ)地位を賭しても乗ることを辞するが好いと...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...保は職を辞する前に...
森鴎外 「渋江抽斎」
...結束して一戦も辞すまいなどと...
吉川英治 「新書太閤記」
...再三拝辞することの畏(おそ)れ多さに...
吉川英治 「源頼朝」
...固辞するばかりで...
吉川英治 「宮本武蔵」
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