...私が今日総理を辞するというのは...
大隈重信 「〔憲政本党〕総理退任の辞」
...戦いも敢えて辞すまい...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...一面に於ては総理を辞するも决して本党を去らずと断言せり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...かぶりついて辞するということを知らない...
中里介山 「大菩薩峠」
...到(いた)る所に職を辞するのは...
夏目漱石 「野分」
...一方は成程海だが一方は鉄工場が並んでゐるのだから殺風景、葭簀張りの屋台で挨拶、まとまらぬことを言ひ、写真など撮り、二時半に辞す...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...苺園を辞する前に...
堀口九萬一 「フランソア・コッペ訪問記」
...いつも私たちは翌日の昼過ぎにそこを辞するのであつた...
牧野信一 「海棠の家」
...沈む木の葉も流れの工合浮かぶその瀬もないじゃない大学を辞す昭和十四年の春...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...あえて辞するものではありませんが...
三好十郎 「その人を知らず」
...恨めしい因縁の人の弔問に宮はお返辞すらあそばさない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「享和元年病に依て嗣を辞するの後瑞英と改む」と書してある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...公儀の方を辞するつもりだ...
森鴎外 「渋江抽斎」
...意地の悪い方法もあえて辞するには及ばない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...玄徳はすこしも辞すところなく...
吉川英治 「三国志」
...一戦も辞すまいなどと...
吉川英治 「私本太平記」
...――そして飄然(ひょうぜん)と、ここを辞すや、旅籠(はたご)においてある荷物をまとめて、次の日にはもうもとの山東への道、梁山泊をさして、李逵(りき)と共に風のごとく帰りを急いでいた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...されどこの主義の下に奮闘するは辞するところでない...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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