...折柄山のうへなる空に雲のむら/\とうかび居たれば比叡の嶺ゆ振放みれば近江のや田上山は雲に日かげる息吹の山をいや遙にみて天霧ふ息吹の山は蒼雲のそくへにあれどたゞにみつるかも極めてのどかなる湖のうへに舟のあまた泛びたるをみて近江の海八十の湊に泛く船の移りも行かず漕ぐとは思へど丹波の山々かくれて夕立の過ぎたるに辛崎のあたりくらくなりたれば鞍馬嶺ゆゆふだつ雨の過ぎしかばいまか降るらし滋賀の唐崎八月一日...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...辛崎は比叡(ひえい)の東阪本にて志賀郡...
正岡子規 「人々に答ふ」
...志賀の辛崎(からさき)明神と御かたらいあって...
柳田国男 「山の人生」
...志賀の辛崎(からさき)明神を志賀寺の上人すなわち八十三歳で貴女に恋慕したという珍しい老僧の後日譚(ごじつだん)にしてしまった...
柳田国男 「山の人生」
...旗本辛崎図書之助(からさきずしょのすけ)が...
吉川英治 「上杉謙信」
便利!手書き漢字入力検索