...余は貴君が余の如くあけすけになり得ない人物だと断定するであろう...
海野十三 「地球発狂事件」
...愈々(いよ/\)あけすけに申し上げますから御免下さい...
薄田泣菫 「茶話」
...それを一つあけすけに書いてみたらと思ひましてね...
薄田泣菫 「茶話」
...自分の知つてるだけの事をあけすけに述べ立てた...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「若い僧侶の話」
...今こそあけすけに跡づけてみたいのである...
谷崎潤一郎 「鍵」
...非芸術的な二本の脚は廊下からちゃんとあけすけに見えているのであった...
寺田寅彦 「チューインガム」
...今ホフラーコワ夫人があけすけに...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...あけすけに自分の名を名乗ってしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは事がおそろしくあけすけにいわれ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...商人の事件がどういう状態にあるのかあけすけにたずねようとは思わなかった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...こんなひどい言葉をあけすけに言ひきつてしまつたからには...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...あけすけに書いてあった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...何んでもあけすけにさらけ出して...
三島霜川 「昔の女」
...だがあけすけに分らないと云わせないような同時代人の或る神経にひっかかりをつけてゆく技術で...
宮本百合子 「観念性と抒情性」
...もうこの年になれば万事あけすけに語ってもよかろうといって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あけすけにみだりがましい言葉を投げあったりしながら...
山本周五郎 「おれの女房」
...あけすけに猥(みだ)らなことを云いながら...
山本周五郎 「竹柏記」
...あけすけに申そうなら...
吉川英治 「宮本武蔵」
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