...却々(なかなか)辛いものですなあ...
石川啄木 「葉書」
...よつぽど辛い目に遭つたればこそであらうけれども...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...芸術家の痛苦位辛いものはない...
田山録弥 「小説新論」
...かなり辛いことであるだろう...
外村繁 「澪標」
...降りかかって来たものを蹴飛ばすまい、落ちて来たものは最後まで受留めてみせる――怖ろしいことでも、辛いことでも、いやなことでも、嫌いなことでも、なんでもかでも、落ちかかったものを、じっと最後まで受留めてみよう...
中里介山 「大菩薩峠」
...更に使い歩きが辛いのでした...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...今日で三日になるけれど、何となく居辛い...
林芙美子 「新版 放浪記」
...本當にあの子を連れて行きたいの? あの子が殘されるのが辛いの?」「私...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...その間に世知辛い知恵を学んだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...辛いぞ!」なる程彼が...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...私がこしらえた辛い辛いおみそ汁!Tさんたちのことは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...世にも歯の手入れは辛いから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...辛いことだ」「私は役に立たぬかもしれない...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...ほんとうに辛いほどお淋しそうだわ...
山本周五郎 「山彦乙女」
...辛い御出陣と相見えたが...
吉川英治 「新書太閤記」
...「お上人様」「おう」「それはもう言葉にもいいようのない辛いことや恐ろしいことが...
吉川英治 「親鸞」
...なおさら辛い立場であった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「ねえ、……またドックへ勤めるのは、あんたも嫌なんでしょう、辛いんでしょう...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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