...殷々(いんいん)と頭上に轟き渡って...
芥川龍之介 「妖婆」
...若き胸の轟きに調(しらべ)を合せる...
石川啄木 「鳥影」
...胸轟きて急ぎし足も思はず緩(ゆる)みぬ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...断崖に向って轟き...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...それらはみな一つの轟きとなって...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...地底の轟きがわきあがってくる...
豊島与志雄 「高千穂に思う」
...その間にも彼の名声は遠く高く轟きわたるのだから...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...ガラ/\といふ音と直ぐ傍で鳴り渡る轟きが聞えた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...時折坑内から起る爆発の轟きが思い出したようにだらけた空気の中に響き渡った...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...その声は濤の轟きに消されて自分の耳にさえよくきこえない...
宮本百合子 「漁村の婦人の生活」
......
三好達治 「一點鐘」
...次月六月十日には江戸湾に米艦の砲声が轟き...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
......
柳田國男 「日本の伝説」
...そのお姿を楽譜の蔭からチラリと見ました時の私の胸の轟きは...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...胸轟き、舌打ち乾き、呼吸(いき)も絶えなむばかりなり...
夢野久作 「白くれない」
...海が崖の下へよせて來て立てる轟きとまじつて...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...鉦鼓(かねつづみ)は鳴り轟き...
吉川英治 「三国志」
...峰谷も崩るるばかり石砲や火箭(ひや)の轟きがこだました...
吉川英治 「三国志」
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