...轟き渡る川に沿うて...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...若き胸の轟きに調(しらべ)を合せる...
石川啄木 「鳥影」
...急に遠い雷のやうな音が地の下から轟き出した...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...轟き騷ぐ胸を勵まし...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...やかましく轟き渡っている中で...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...教王護国寺の講堂に充ちあふれて轟きわたっている峻烈な精神の人間的あらわれと見るべきである...
高村光太郎 「本邦肖像彫刻技法の推移」
...『嗚呼過てり』とは何より先に口を衝いて覺えず出でし意料無限の一語、襟元に雪水を浴びし如く、六尺の總身ぶる/\と震ひ上りて、胸轟き、息(いき)せはしく、『むゝ』とばかりに暫時(しばし)は空を睨んで無言の體(てい)...
高山樗牛 「瀧口入道」
...胸轟きて急ぎし足も思はず緩(ゆる)みぬ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...喧騷高く相向ふ神に大地は轟きつ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...時折坑内から起る爆発の轟きが思い出したようにだらけた空気の中に響き渡った...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...その声は濤の轟きに消されて自分の耳にさえよくきこえない...
宮本百合子 「漁村の婦人の生活」
...濤の轟きなどという壮快なのはない...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...九大構内の松原に轟き渡った...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...海が崖の下へよせて來て立てる轟きとまじつて...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...屋敷じゅう総立ちの轟きを揚げている...
吉川英治 「私本太平記」
...滝の轟きと泣き声とを争っていたが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...やがて凄じい渦となって底深い岩の亀裂の間を轟き流れてゆく...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...王の万歳を唱える声が轟き渡った...
和辻哲郎 「鎖国」
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