...底が轟々(ごうごう)煮え返っている...
芥川龍之介 「上海游記」
...海の音のただ轟々(ごうごう)と聞ゆるあたり...
泉鏡花 「悪獣篇」
...遙かには轟々(ごうごう)の音(おと)とよもして...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...新聞社の輪転機の轟々(ごうごう)たる響がにわかに聞こえてくるようだった...
海野十三 「省線電車の射撃手」
...炎々たる火災と轟々(ごうごう)たる爆発に襲われ大混乱に陥っている...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...轟々(ごうごう)と動いたというので...
海野十三 「夜泣き鉄骨」
...轟々と物凄まじく耳を打って...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...岸はめぐりに轟々の音もの凄く鳴りひゞき...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...轟々(ごうごう)たるサトニオの大河に洗わるる峻嶮(しゅんけん)なる都市に生まれたるエラトスを打ち倒しぬ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...猜疑(さいぎ)嫉妬(しっと)の俗論轟々(ごうごう)として沸くが如き時...
永井荷風 「浮世絵の鑑賞」
...あの轟々(ごうごう)鳴って吹き出すのと同じ事さ」と圭さんは立ち留(ど)まって...
夏目漱石 「二百十日」
...トロッコは轟々とすさまじい音をたてて降つて行つた...
林芙美子 「屋久島紀行」
...アルルの近郊(プロヴァンス)に近い平坦な野原に朦朧とたたずむ橄欖(オリーブ)の矮林(わいりん)のそばを轟々(ごうごう)たる疾駆を続けてゆく...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...もっとも恐ろしき轟々(ごうごう)たる大瀑布も及ぶところにあらず...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「メールストロムの旋渦」
...無限に轟々たる濤の響きのやうであつた...
牧野信一 「変装綺譚」
...時々貨物列車が轟々と岸を通りすぎる河のけしきを眺めたりしてすごした...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...轟々(ごうごう)と近づいて来る気はいである...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...轟々(ごうごう)と...
吉川英治 「三国志」
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