...轟々(ごうごう)たる音一度(ひとたび)轟(とどろ)けば我はすでにこの世に居ないのだ...
李光洙 「愛か」
...鳴動轟々爆聲を連發し...
石川成章 「櫻島噴火の概況」
...まだ轟々たる都の轟きが鳴つてゐる...
石川啄木 「天鵞絨」
...轟々たる怪音をたてて...
海野十三 「ある宇宙塵の秘密」
...轟々いう機械のそばに十二時間も立ち尽し...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...目を瞑つてうつら/\とし乍ら此晦冥の天地轟々たる夜陰の響と惡戰を續けてゐるやうに感ずる...
高濱虚子 「俳諧師」
...吹雪だけが轟々の音を立て白く渦巻き荒れ狂い...
太宰治 「善蔵を思う」
...轟々として奔騰しそれが耳も聾(ろう)せんばかりの音と相俟(あいま)って...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...ぱっと明るくなり、轟々と響く...
豊島与志雄 「どぶろく幻想」
...猜疑(さいぎ)嫉妬(しっと)の俗論轟々(ごうごう)として沸くが如き時...
永井荷風 「江戸芸術論」
...轟々と飛び去つて行つた飛行機をみつめて...
林芙美子 「あひびき」
...轟々(ぐわうぐわう)と汽車の車輪に刻まれて後へ走り去つて行く...
林芙美子 「浮雲」
...轟々といふ恐ろしい音をたてゝ居りました...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...不器用に急いで轟々(ごうごう)と通りすぎるのを見ながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...T「我が慈悲道得の刀を受けよと言うより早く」と話す武蔵「スラリとばかりT「両刀抜き放ちて飛びかかり」身振り手振りも面白くT「この時妖雲谷を覆い山は轟々と鳴り響く」S=辻堂猛々と立ちこめた白煙...
山中貞雄 「武蔵旅日記」
...忽(たちま)ち轟々(ごうごう)と雷鳴(かみなり)が鳴り初め...
夢野久作 「白髪小僧」
...風は満山に轟々(ごうごう)と鳴って...
吉川英治 「親鸞」
...ロダンさんの死によって巴里はロダンさんの芸術に対する讃美が轟々(ごうごう)として世論の渦となって巻いていました...
吉行エイスケ 「バルザックの寝巻姿」
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