...底が轟々(ごうごう)煮え返っている...
芥川龍之介 「上海游記」
...轟々(ごうごう)たる音一度(ひとたび)轟(とどろ)けば我はすでにこの世に居ないのだ...
李光洙 「愛か」
...この人通りの少い裏通りに轟々(ごうごう)と響いていた...
池谷信三郎 「橋」
...轟々たる発動機の音が...
海野十三 「太平洋魔城」
...すぐ窓の下を轟々(ごうごう)と音たてて流れている...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...轟々と荒れ狂った巨大なものが押し通ってゆき...
豊島与志雄 「自由人」
...轟々(ごうごう)たるサトニオの大河に洗わるる峻嶮(しゅんけん)なる都市に生まれたるエラトスを打ち倒しぬ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...群集(ぐんしふ)の耳(みゝ)には疾風(しつぷう)の響(ひゞき)を奪(うば)つて轟々(ぐわう/\)と鳴(な)り續(つづ)いた...
長塚節 「土」
...轟々(ぐわうぐわう)と汽車の車輪に刻まれて後へ走り去つて行く...
林芙美子 「浮雲」
...あとは又汽車の轟々(ごうごう)たる音である...
林芙美子 「新版 放浪記」
...トロッコは轟々とすさまじい音をたてて降つて行つた...
林芙美子 「屋久島紀行」
...轟々(ごうごう)たる...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...時々貨物列車が轟々と岸を通りすぎる河のけしきを眺めたりしてすごした...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...不器用に急いで轟々(ごうごう)と通りすぎるのを見ながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...T「我が慈悲道得の刀を受けよと言うより早く」と話す武蔵「スラリとばかりT「両刀抜き放ちて飛びかかり」身振り手振りも面白くT「この時妖雲谷を覆い山は轟々と鳴り響く」S=辻堂猛々と立ちこめた白煙...
山中貞雄 「武蔵旅日記」
...轟々(ごうごう)たる音響と...
山本周五郎 「山彦乙女」
...その音は轟々と吹く風に吹き散らされ...
夢野久作 「幽霊と推進機」
...轟々(ごうごう)と空に風の鳴る夜...
吉川英治 「神州天馬侠」
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