...皮を剥いだ大きな大根の輪切りをむし/\と嚼つてゐる...
有島武郎 「秋」
...輪切りにした椰子(やし)の実でよごれた甲板(かんぱん)を単調にごし/\ごし/\とこする音が...
有島武郎 「或る女」
...輪切りにすると残酷に見えるからである...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...輪切りのパイナップルも...
海野十三 「宇宙の迷子」
...それから太い竹を輪切りにしてくれるサギッチョウなどというものがありました」「ああ左義長(さぎちょう)のことですネ...
海野十三 「三人の双生児」
...口だけを輪切りにされたり...
中里介山 「大菩薩峠」
...鰻を一寸くらいの長さに輪切りにしたものが...
中谷宇吉郎 「風土と伝統」
...筍(たけのこ)を輪切りにすると...
夏目漱石 「虞美人草」
...朝々レモンを輪切りにして水に浮かして飲んでいるけれど運動不足の躯には大変いいように思う...
林芙美子 「朝御飯」
...この果実を輪切りにすると...
林芙美子 「浮雲」
...レモンを輪切りにしたような電気ストーヴが赤く愉しく燃えていて...
林芙美子 「新版 放浪記」
...大根の輪切りを蒲鉾(かまぼこ)のつもりにした御馳走を持って...
正岡容 「圓太郎馬車」
...それには生レモンを輪切りにして一片(ひときれ)をコップの底へ入れてその上から冷した紅茶を注(つ)いで出します...
村井弦斎 「食道楽」
...それを鰹節(かつぶし)の煎汁(だし)とお酒と醤油とで二時間ほど気長に弱火(とろび)で煮て三分位の輪切りにし出します...
村井弦斎 「食道楽」
...別に玉子を湯煮て輪切りにしてその中へ混ぜて塩胡椒で味を付けます...
村井弦斎 「食道楽」
...たいていは輪切りにして体裁専一に錦手の鉢に盛りあげ...
山本笑月 「明治世相百話」
...両手で輪切りの大きなのを一ツずつ抱(かか)えこんで...
吉川英治 「江戸三国志」
...輪切りにするお大根を三角に切って何厘ちがうか考えてみたり...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
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