...文人特有の狷介(けんかい)と懶惰(らんだ)とズボラが累をなして同郷の先輩に近づかず...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...で、君は、吾輩に秘密裡に、どんなことをやったというのか」「北見老博士の跡を、優秀なる二人の刑事に追わしめました」「博士は、どうしているのか」多島警視は、総監のその問には、わざと答えず、「二人の刑事は、ただいま、アメリカにおります」「なに、アメリカに……...
海野十三 「第五氷河期」
...これが我輩の婦人論に於ける根本の信念であって...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...我輩の元気は今日でも青年と異ならない右のようなことで我輩は...
大隈重信 「青年の元気で奮闘する我輩の一日」
...先輩のひとたちにも期待されていたのに...
太宰治 「千代女」
...我輩深く閣下の聰明頗る蔽はるゝ所あるを惜まずむばあらず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...「用事は?」「例の――秋水一揮党の輩が、赤山靱負殿を大将として、何か、よりより寄っては、密議を致しておりましたが、殿が、御帰国遊ばされて以来(このかた)、急に、会合が劇しくなりまして、何か企んでおります模様でござりますで、手をつくして、調べましたところ――」石見は、俯向いて、暫く、言葉を切ってから、斉興を、じっと見て「久しい前から、二三、家中の徒輩が、唱えよりました、殿の御隠居――御家督を、斉彬様へ譲らせ申そうという企て――」「それは、江戸表に於ても、わしが、帰国と一緒に、策動しておる...
直木三十五 「南国太平記」
...某は初めのうちは大いにわが輩に注意を加えて手出しをしないように勧(すす)めたが...
新渡戸稲造 「自警録」
...吾輩は、思わずその禿頭を平手で押除(おしの)けた……と思ったが、気が付いた時には、楽屋の荒板の上に横たおしにタタキ付けられていた...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...吾輩の所謂「極端な心理遺伝」が...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...この実験の結果を独り占めにしようとしたんだ……彼奴は出来る限り吾輩を見殺しにしようとしたんだよ」「エッ……ソ……そんな無茶な事が……」「チャント実行されているから面白いだろう...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...事に依ったら吾輩自身もこの大暖炉を利用して天下を煙(けむ)に巻きながら...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...……それと気が付いた吾輩は...
夢野久作 「爆弾太平記」
...時至らば自己の地盤を拡大せんとするものでしかない」「そんな輩(やから)に語らわれて...
吉川英治 「三国志」
...諸葛瑾(しょかつきん)などの輩(ともがら)ですが...
吉川英治 「三国志」
...曹遵の輩(ともがら)は...
吉川英治 「三国志」
...それなる雑人輩(ぞうにんばら)の勢が...
吉川英治 「源頼朝」
...えらいことをやったね』機関手仲間では、先輩の、それでいて話好きの倉さんが、まっていた、とばかり声をかけた...
蘭郁二郎 「鉄路」
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