...我輩は必ずしもかかる争乱の禍因と見らるべきものをこの際性急に...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...けれども今日の我輩をもって功成り名を遂げた者としてしまうのはいけない...
大隈重信 「青年の天下」
...あいつは俺の同郷の後輩ぢや...
薄田泣菫 「独楽園」
...十六日、丁亥、天晴、安念法師の白状に依りて、謀叛の輩を、所々に於て生虜らる、凡そ張本百三十余人、伴類二百人に及ぶと云々、此事、濫觴を尋ぬれば、信濃国の住人泉小次郎親平、去々年以後謀逆を企て、輩を相語らひ、故左衛門督殿の若君を以て大将軍と為し、相州を度り奉らんと欲すと云々...
太宰治 「右大臣実朝」
...先輩に對しては極めて謙讓な...
太宰治 「知らない人」
...我輩共の新聞に対して...
オイゲン・チリコフ Evgenii Nikolaevich Chirikov 森林太郎訳 「板ばさみ」
...而も是れ我輩の空想に非ずして自然の趨勢なる可きを信ず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...そういう門戸を張った学者ではなかったけれど、偶然にも我輩は、英学の勝(すぐ)れた友人を一人持っていたね」「あ、そうですか、その人を御紹介していただけないでしょうか」「あせってはいけない、それはもう二十年も昔のことだよ」「二十年ですか……でも、かまいません、御紹介を願いたいものです、今の時節では、紹介を得なければ、よき師に就けません」「いや、拙者のいま話したのは、門戸を張った学者ではない、しかも、れっきとした幕府の直参(じきさん)なんだから、紹介があったとて、人に教授などの余裕はない人なんだが、あの男は、たしかに英語が出来た、あのくらい出来たのは、当時でも、今日でも、まずあるまい」「大家ですね、御紹介が願えなければ、お名前だけでもお聞かせ下さい、大家のお名前を承って置くだけでも後学の力になりますよ」「駒井能登守といってな、幕府の旗本で、なかなか大した家柄なんだが、学生となると我輩などと同格で勉強したものなんだ、その後、甲州勤番支配にまでなったという話は聞いたが、その後の消息が一向わからん」ここで意外の人から、意外の人の噂(うわさ)を聞いたものだが、この青年にとっては、意外にも、意外でないにも、駒井能登などいう名は全く初耳でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...その頃千里眼問題に直接関係された先輩の一人から...
中谷宇吉郎 「千里眼その他」
...我輩の前および彼ら二人の前にはいかなる出来事が横わりつつあるか...
夏目漱石 「倫敦消息」
...左の手にはこれも我輩のシートを渋紙包にして抱えている...
夏目漱石 「倫敦消息」
...朋輩の祐吉どんの方がいいと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それが真理に相違ないっていうのが我が輩の年来の信条だ」話はちがうが...
平林初之輔 「ホオムズの探偵法」
...これから先輩を紹介しようと云つて早速案内した...
牧野信一 「文學的自叙傳」
...序(ついで)に吾輩はこの船の機関長でも何でもない...
夢野久作 「焦点を合せる」
...「かかる心もとない若輩のご家老に...
吉川英治 「黒田如水」
...あやしい奇蹟のような恐怖感に囚(とら)われた山門下の武者輩(ばら)は...
吉川英治 「新書太閤記」
...個性のある強剛な人物の輩出を指摘することができるであろう...
和辻哲郎 「鎖国」
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