...西洋輓近(ばんきん)の芸術に対する日本人の鑑賞力に疑惑を抱いてゐるさうである...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...これ輓近(ばんきん)各国の識者間に世界平和論が盛んに唱えられ...
大隈重信 「世界平和の趨勢」
...随って輓近(ばんきん)の如く驚くべき国民的大活動を生じ...
大隈重信 「日本の文明」
...輓近(ばんきん)相対性原理の研究と共にさらに多くの変更を余儀なくされた...
寺田寅彦 「時の観念とエントロピーならびにプロバビリティ」
...輓近(ばんきん)の数学の種々な方面の異常な進歩はむしろいろいろな新しいこの方面の応用を暗示するようである...
寺田寅彦 「比較言語学における統計的研究法の可能性について」
...またニュートンの力学の基礎は輓近(ばんきん)相対原理の発展につれてぐらついて来たには相違ない...
寺田寅彦 「方則について」
...輓近(ばんきん)の文士往々にしてしかり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...「抽象化」された輓近数学に於てはなお更だ...
戸坂潤 「技術へ行く問題」
...輓近の学会の変態性のために不当にも「意識の問題」が取り残されているのを指摘している...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...「輓近又処々ニ温泉場ヲ開クモノアリ...
永井荷風 「上野」
...ただ私の御注意申し上げたいのは輓近(ばんきん)科学上の発見と...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...西洋から神国へ伝染しした輓近(ばんきん)の病気で...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...輓近文明諸國は率ね其文武官の任用に際し試驗を行へども...
原勝郎 「貢院の春」
...若し其科目中に輓近西洋に行はるゝ政治法律に關する諸學科を含まざるのを以て...
原勝郎 「貢院の春」
...輓近(ばんきん)東洋に...
福田英子 「妾の半生涯」
...或はかういふ西洋の輓近の詩だのを前にしながら...
堀辰雄 「伊勢物語など」
...輓近(ばんきん)エスキモ人がキリスト教に化する事多きより...
南方熊楠 「十二支考」
...わたくしは輓近医学を修めたのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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