...一つは英語の普及してゐる為に却て英吉利文芸を軽視することであり...
芥川龍之介 「平田先生の翻訳」
...昔の学者に特有な大衆を軽視するという悪い傾向を除いては現時の科学者のそれと完全に一致するものである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...『浮雲』をもまた時代の産物以上の価値がないもののように軽視するものがあるが...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...なお全然季題を軽視することのできない点に俳句の生命があるのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...(25)季題趣味を軽視するということはこの点からいっても俳句を賊するものであることを忘れることはできません...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...それは「人」を軽視するものだからである...
津田左右吉 「歴史の学に於ける「人」の回復」
...資本主義的ジャーナリズムやジャーナリストがアカデミシャンから軽視されたり軽視するような態度を採られたりするのも無理ではないが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...真の政治家は往々党派の主義綱領を軽視することあり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...人間の意識の世界を軽視するようになり...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...自分の生を軽視することは...
豊島与志雄 「生活について」
...これを軽視する風潮を生じ易い...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...逢う南中米のスペイン人ごとに余を軽視する事甚だしく...
南方熊楠 「十二支考」
...逆に国家を軽視する立場が極端に行き過ぎると...
矢部貞治 「政治学入門」
...ちかごろのジャーナリズムは人情を軽視するというが...
山本周五郎 「季節のない街」
...出先で支那人と支那語とを軽視する風を改めなければ...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...常にこれを軽視することはできなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...同じく何晏のいう「斉論」や「古文論語」も軽視することができなくなる...
和辻哲郎 「孔子」
...その時の自分の心の態度を軽視する事はできなかった...
和辻哲郎 「停車場で感じたこと」
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