...昔の学者に特有な大衆を軽視するという悪い傾向を除いては現時の科学者のそれと完全に一致するものである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...また近時自由主義思想は高等教育を受けた人々に力強く作用して軍事を軽視する事甚だしかった...
石原莞爾 「戦争史大観」
...その状あたかも他人を軽視するがごとし...
井上円了 「甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」
...なお全然季題を軽視することのできない点に俳句の生命があるのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...たとい多少季題を軽視するような場合があってもどこまでも季題を読みこむということが俳句の一大条件であります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...歴史的変化を軽視することであって...
津田左右吉 「日本上代史の研究に関する二、三の傾向について」
...それで私は蓄音機をきらう音楽家のピュリタニズムを尊敬すると同時に蓄音機を愛好する素人(しろうと)を軽視する事はどうしてもできない...
寺田寅彦 「蓄音機」
...資本主義的ジャーナリズムやジャーナリストがアカデミシャンから軽視されたり軽視するような態度を採られたりするのも無理ではないが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...現実の疾病を発生せしめる人口原理の結果をいかに軽視するとしても...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...逢う南中米のスペイン人ごとに余を軽視する事甚だしく...
南方熊楠 「十二支考」
...軽視することのできないものの一つである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...法規への服従のために軽視することが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...逆に国家を軽視する立場が極端に行き過ぎると...
矢部貞治 「政治学入門」
...ちかごろのジャーナリズムは人情を軽視するというが...
山本周五郎 「季節のない街」
...出先で支那人と支那語とを軽視する風を改めなければ...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...同じく何晏のいう「斉論」や「古文論語」も軽視することができなくなる...
和辻哲郎 「孔子」
...その時の自分の心の態度を軽視する事はできなかった...
和辻哲郎 「停車場で感じたこと」
...しかしそのことのゆえにこれほど種類の異なった美しさを軽視するのは間違いである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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