...一つは英語の普及してゐる為に却て英吉利文芸を軽視することであり...
芥川龍之介 「平田先生の翻訳」
...昔の学者に特有な大衆を軽視するという悪い傾向を除いては現時の科学者のそれと完全に一致するものである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...また近時自由主義思想は高等教育を受けた人々に力強く作用して軍事を軽視する事甚だしかった...
石原莞爾 「戦争史大観」
...しかも力を軽視するものではない...
石原莞爾 「戦争史大観」
...是を軽視するの趣あれど...
伊藤左千夫 「茶の湯の手帳」
...この偉大なる事実を軽視するが故に...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...『浮雲』をもまた時代の産物以上の価値がないもののように軽視するものがあるが...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...日本では昔から士農工商といって商人を最も低き階級として社会的に軽視する傾きがあるので...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...なお全然季題を軽視することのできない点に俳句の生命があるのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...それは「人」を軽視するものだからである...
津田左右吉 「歴史の学に於ける「人」の回復」
...資本主義的ジャーナリズムやジャーナリストがアカデミシャンから軽視されたり軽視するような態度を採られたりするのも無理ではないが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...唯だ侯は党首たるには余りに執着心に乏しくして党派の主義綱領を軽視するの傾向あるのみ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...そして前者の新らしい心理描写――行為の説明のための心理解剖ではない――の文学が、性格を軽視すると共に、後者の結局は権力をめざす階級闘争――真の社会革命のための闘争ではない――の文学も、性格を軽視する...
豊島与志雄 「性格批判の問題」
...現実の疾病を発生せしめる人口原理の結果をいかに軽視するとしても...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...逆に国家を軽視する立場が極端に行き過ぎると...
矢部貞治 「政治学入門」
...敵を軽視するがごとき風をわが陣中に醸(かも)すべきでない」と...
吉川英治 「上杉謙信」
...常にこれを軽視することはできなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...しかしそのことのゆえにこれほど種類の異なった美しさを軽視するのは間違いである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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