...馬鹿馬鹿しいセンティメンタリストのすることとして軽蔑すべきことかもしれない...
伊藤野枝 「転機」
...人類の幸福を見遁(みのが)してしまうところの軽蔑すべき凡庸政治家(ぼんようせいじか)どもです...
海野十三 「宇宙尖兵」
...その軽蔑すべきガセビリに俺はすっかり惚れてしまったのだ...
高見順 「いやな感じ」
...下らない軽蔑すべき文章ほど校正はうまくゆく筈だというのである...
豊島与志雄 「椿の花の赤」
...猫こそ軽蔑すべき動物だ! とさげすみの色に見送る体(てい)です...
中里介山 「大菩薩峠」
...この暴女王に限って甲州そのものを軽蔑すべき所以を知っている...
中里介山 「大菩薩峠」
...だから揉み療治などと云ってそう無闇と軽蔑すべきものではないだろう...
中谷宇吉郎 「痛みの効用」
...こっちから見るとその君にもまた軽蔑すべき点があると注意しても...
夏目漱石 「明暗」
...軽蔑すべきものだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...そして正しく見ればじつは軽蔑すべき困難にほかならないのだよ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...自分は軽蔑すべきヤクザにすぎない...
火野葦平 「花と龍」
...当主づらした軽蔑すべき弱虫だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...軽蔑すべき道楽に過ぎなかつた...
牧野信一 「小川の流れ」
...不自然な軽蔑すべきものゝやうに思ひながらも...
牧野信一 「冬の風鈴」
...軽蔑すべきわざが道徳的なのではない...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」
...軽蔑すべきエゴイズムかもしれない...
三好十郎 「日記より」
...我々をわれわれ自身に軽蔑すべきものにする」と...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...今では題詠は軽蔑すべきものとみられているが...
柳田国男 「故郷七十年」
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