...皮肉できわめて軽捷(けいしょう)でかなり好奇的で根本は驚くばかり冷淡な才知の生温い枕をして...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...目立つ程背が高いのに、存外軽捷で、風采が好かつた...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...瘠せて尖った痛ましい山鼠の軽捷!六 五竜岳に登る祖母谷温泉の廃屋に一泊してから...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...軽捷な身体を利用すれば...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...恐ろしい軽捷(けいしょう)な身のこなし...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...御詫をせい――殿には次の間で、盃を改めて御寛ぎ遊ばすよう」どこからともなく飛出して、振りかぶった丹之丞の刃(やいば)と、石田清左衛門の間へ入ったのは、念入りの醜男(ぶおとこ)のくせに、軽捷で精力的で、何となく強(したた)かさを感じさせる正三郎――丹之丞の遠い従弟という、針目正三郎その人だったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...佐吉の小さいが――軽捷な身体は裏口から外へ飛出します...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...非常に軽捷な奴でなくてはならぬと云ふのが二つだ...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...かくまで優雅軽捷(けいしょう)画のごとく動く馬なし...
南方熊楠 「十二支考」
...学者これを鳥中の燕に比したほど軽捷(けいしょう)で...
南方熊楠 「十二支考」
...軽捷(けいせふ)に立ち働いて得意がるやうな心も起る...
森鴎外 「妄想」
...かう云ふ軽捷な愛に件ふ機才がまたおれに必要になつて来たのが不思議だ...
與謝野寛 「素描」
...軽捷(けいしょう)な寡兵(かへい)をもって奇襲するに絶好な好餌(こうじ)でもあるが?」曹操はそうつぶやいて...
吉川英治 「三国志」
...子供のように軽捷(けいしょう)には降りられない...
吉川英治 「私本太平記」
...鉢金(はちがね)だけの素兜(すかぶと)に腹巻をしめた軽捷な敵だった...
吉川英治 「私本太平記」
...軽捷(けいしょう)で...
吉川英治 「神州天馬侠」
...軽捷(けいしょう)な戦闘隊をまず丘から降ろして...
吉川英治 「新書太閤記」
...あんなにも軽捷(けいしょう)なるかと思われるほど...
吉川英治 「親鸞」
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