...剃刀様の兇器によるものと覚しき軽微な斬り傷があって...
江戸川乱歩 「悪霊」
...軽微なる脳溢血(のういっけつ)にかゝり...
高浜虚子 「五百句」
...風邪の症状を軽微なる程度において不断に享楽している...
寺田寅彦 「変った話」
...軽微な中風患者みたいに...
豊島与志雄 「霧の中」
...軽微な頭痛と不眠から脱けきれないでいるらしい...
豊島与志雄 「自由人」
...否既に軽微なチアノーゼは起していた...
豊島与志雄 「生と死との記録」
...軽微な分裂症的症状は多少ともあるもので...
豊島与志雄 「花子の陳述」
...軽微な間歇的なものではあったが...
豊島与志雄 「二つの途」
...極(きわ)めて軽微な程度ではあるけれどもこの変な洋杖におのずと祟(たた)られたと云う風になって...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...「軽微な麻酔薬を嗅がされたんですな...
平林初之輔 「祭の夜」
...それが私の狭心症の最初の軽微な発作だったのだろうが...
堀辰雄 「楡の家」
...しかし人口に対する他の妨げのいずれから生ずる害悪と比べても明かに軽微な不幸であり...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...軽微な皮相的なものにすぎないのである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...きわめて軽微な機会によって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いかに軽微なものでも何かの差別をもたないことはない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...つまりきわめて軽微な傾向と事情とがわたしをさらってゆくのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その他自分をある状態からある状態へと動かした・軽微な・もろもろの・動機を想い起す者は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...もしその金属が流通の極めて小部分を形造ることによって貨幣と極めて軽微な関係しか有たぬ場合には...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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