...複方ジアスタアゼ等を軽んずるのは文を作らんとするものの志ではない...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...さもなければあらゆる不良少年のように彼自身を軽んずるのに了(おわ)るだけだった...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...君がこの願いを軽んずるようなことはしないだろうと確信してはいますが...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...実着細心を要する業務に従事することを軽んずる傾きを生ぜしめる...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...人を軽んずるようにぴんとはね上がってる小さな鼻...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...死を軽んずるということは義務を軽んずるという事になると僕は思うている...
新渡戸稲造 「「死」の問題に対して」
...人間を軽んずる、原人式な浮説である...
蜷川新 「天皇」
...彼等の眼には身命の危険を軽んずることは...
平林初之輔 「文学方法論」
...生活のみの不平と陰鬱を呪詛して徒らにアポロの使徒を軽んずるでありませう...
牧野信一 「附「歌へる日まで」」
...他語以て之を言へば生命を軽んずることなり...
正岡子規 「読書弁」
...人人の我を軽んずること...
三好達治 「測量船拾遺」
...大原さんばかりは極く遅い代りに死ぬまで進歩するだろうという人がありますよ」お登和「そうでございましょうかね」と容易に信ぜずして心に大原を軽んずる様子あり...
村井弦斎 「食道楽」
...この民もまた武術を尊び文学を軽んずるように教えられている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...誰があえて軽んずるであろうか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自分は必ずしも海の男鹿を軽んずる心は持たぬが...
柳田国男 「雪国の春」
...修徳の為めに事業を軽んずる者は是れ矛盾(パラドッキシカル)の論法也...
山路愛山 「唯心的、凡神的傾向に就て(承前)」
...そのように一死を軽んずるようでは留守が案ぜられる...
吉川英治 「三国志」
...真(ま)っ平(ぴら)です」「養子とて、軽んずるな...
吉川英治 「新書太閤記」
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