...竹男(たけお)さんだけはどこに行ったかどうも見えなんだ」と妹や弟を軽々とかつぎ上げながらいった...
有島武郎 「火事とポチ」
...軽々と踊りました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「人魚の姫」
...軽々しく小便を洩らすことなどがある...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...軽々(けいけい)他人の言に依(よっ)て事を論断(ろんだん)したるが故(ゆえ)にその論の全く事実に反(はん)するも無理(むり)ならず...
石河幹明 「瘠我慢の説」
...これから如何なることを仕出すかも知れない」まず軽々しく聴き流すべき問題にあらずと警告を前置きにして...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...いとも軽々と口に出している...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...その体は軽々と持ちあげられた...
田中貢太郎 「陳宝祠」
...軽々しく動いてはいけない...
豊島与志雄 「運命のままに」
...二人の男は「来馬にも訊(ただ)し山田にも聞かぬ上は軽々しく信じられぬ...
直木三十五 「新訂雲母阪」
...日本の力士が軽々(かるがる)と米俵を両手に一ツ一ツ持上げたるさまを見て米国水兵の驚愕(きょうがく)せるさまを示したるものと...
永井荷風 「江戸芸術論」
...右の小脇に軽々とお松を抱えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...今度は酒樽の代りに私の五体が軽々と宙に浮んだ...
牧野信一 「酒盗人」
...軽々しく思われます」と母君は申されるのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...これは軽々しく口にすべきことではないから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いやしくも軽々と兵を用いぬ大将である...
吉川英治 「上杉謙信」
...「どうぞ軽々しく出撃なさらぬよう...
吉川英治 「三国志」
...だが、にこやかに、少し軽々しい程、にこやかに、「やあ...
吉川英治 「茶漬三略」
...そんなことを軽々しくいう男はよほど軽薄と思ってもよい...
吉川英治 「宮本武蔵」
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