...軽々しい足取りが思わず大空の遠い薄雲を眺めさしたり...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...決して軽々しい思い立ちがすぐものになると思っては間違いです...
上村松園 「画道と女性」
...軽々しく物を信ずる癖のある人は...
丘浅次郎 「疑ひの教育」
...さうして御態度はどこやら軽々しく落ちつきがございませんし...
太宰治 「右大臣実朝」
...軽々とその棺を持つて...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...ひとひらの羽毛のように軽々と竜太郎の腕の中へ落ちこんできた...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...思いつきを軽々しく信じたことを恥じることになるに違いないからである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...却つて軽々と雷同することの方が多かつた...
牧野信一 「蔭ひなた」
...軽々しく慰めたが...
牧野信一 「妄想患者」
...指貫(さしぬき)の裾(すそ)のふくらんだのを少し引き上げた姿は軽々しい形態でなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「高官たちの席があまりに軽々しい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...軽々しくあまりな端近へ出ておられたものであると大将は姫宮をお思いした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...妻の一人としての待遇はしていないにもせよ軽々しい情人とは思わずに愛して...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それが今たゆたいながら、軽々と、次第次第に高く升(のぼ)って一しょになる...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...格闘暫時――結局フラフラの半次を軽々と肩に乗せる...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...軽々と戯れては消えていった...
横光利一 「上海」
...軽々しいといわねばならぬ...
吉川英治 「新書太閤記」
...元来先生は軽々しく解決や徹底や統一を説く者に対して反感を持っていた...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
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