...葉子の上体を右手に軽々とかかえて...
有島武郎 「或る女」
...マッセナに命令するにボルトリを軽々に撤退する事無く...
石原莞爾 「戦争史大観」
...例の三つのトランクを軽々と担いで...
海野十三 「戦時旅行鞄」
...人の往きなやむ山路を飛ぶやうに身も軽々と辿つてゐたといふことだ...
薄田泣菫 「独楽園」
...たちまち身も軽々と...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...将来どうなるかという点については軽々しく判定できないが...
永井隆 「長崎の鐘」
...そう軽々しく出歩いた日には...
中里介山 「大菩薩峠」
...軽々と自分の胸のところまで引きつけて...
中里介山 「大菩薩峠」
...殊に孫四郎如き者の前で軽々しく喋々(てふ/\)すべき事柄ではない...
長與善郎 「青銅の基督」
...けれどもさも軽々と云って退(の)ける彼の愛嬌(あいきょう)を...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...金五郎の身体は、軽々と、馬上に引きあげられた...
火野葦平 「花と龍」
...これは軽々しく口にすべきことではないから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...軽々しく信(う)ければ後に悔ゆることもあろうぞ」言いきって母は返辞を待皃(まちがお)に忍藻の顔を見つめるので忍藻も仕方なさそうに...
山田美妙 「武蔵野」
...端役の選名といっても中々軽々しく行かないのである...
夢野久作 「創作人物の名前について」
...面白いものを見せますから……」と云ううちにあっしを廻転椅子みたいにクルリと向うむきにして軽々と抱え上げて...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
...そう軽々しく思ってはいけません...
吉川英治 「三国志」
...今は軽々しくうごく時ではない...
吉川英治 「新書太閤記」
...軽々しく地方において処刑するな...
吉川英治 「新・水滸伝」
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