...転げるやうにして...
芥川龍之介 「芋粥」
...やがてそれは枯葉となってからからにからびて地上を転げるものでありますが...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...其石は丁度我等の頭の上の瓦に当つて戛(かつ)と鳴つたと思ふと屋根を転げる音がして庭に落ちる...
高浜虚子 「発行所の庭木」
...転げるように戸口を入った...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「碧眼」
...座敷中をよろ/\練り歩いては笑い転げる...
谷崎潤一郎 「少年」
...早よ!」彼は転げるやうに段梯子を駈け下りて...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...彼はドミトリイ・フョードロヴィッチのあとから転げるように駆け出した...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...お前は」二畳から転げるようにお君...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...転げるように自分の部屋へ戻りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何処へ逃げるかお前は知ってるだろう――どんな上手な手品でも楽屋から見れば種も仕掛けもわかるものだ」「土手の下へ転げるように逃げ込みますよ」「そんな事が出来るかな」「其処が体術の名人で」「有難う...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...待った」転げるように駆けて行くと...
野村胡堂 「判官三郎の正体」
...ごろんごろんと転げるように動いていた...
本庄陸男 「石狩川」
...転げるやうに梯子段を駆け降りた...
牧野信一 「泉岳寺附近」
...坂道を転げる石のように...
山本周五郎 「日本婦道記」
...そんなに笑い転げるのだ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...転げるような赤い笑顔が花の中から起って来た...
横光利一 「花園の思想」
...隣室からルーレットの玉の転げる音が...
吉行エイスケ 「バルザックの寝巻姿」
...今までの遠景から眼を移してその樽の転げるのを見廻しているうちに私も何だか少し気持が変になって来た...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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