...Yといふ符牒(ふてふ)...
石川啄木 「悲しき玩具」
...たしかに或る符牒(ふちょう)を示すものであると察せられる...
海野十三 「暗号の役割」
...「小指」が何の符牒なのか...
薄田泣菫 「茶話」
...まずかくのごとき複雑な景色がほとんど符牒(ふちょう)のごとく...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...その時の登別というのは一つの符牒に過ぎなくて...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...符牒のような文句を...
豊島与志雄 「白い朝」
...あの符牒(ふちょう)だけでは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この手拭の染め模樣が何かの符牒(ふてふ)に違ひないと思つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...するとあの上り龍下り龍の彫物は?」「同じ惡者仲間の符牒(ふてふ)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大丸の符牒(ふちょう)(イエトモヲコルコトナシ)とか聞いておりました...
長谷川時雨 「大丸呉服店」
...「此符牒は仕入れ値段の符牒だから...
林芙美子 「朝夕」
...符牒なら符牒で解く方法があるが...
久生十蘭 「青髯二百八十三人の妻」
...いろははただ言葉の符牒(ふちょう)のみ...
福沢諭吉 「小学教育の事」
...何か南瓜(かぼちゃ)の親類のような符牒で――...
松濤明 「一つのエチケット」
...符牒のような、実(み)のない奴等ですが、それだけ却ってお気に入るでしょう...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...幕とか旗とかに付けた符牒(ふちょう)で...
柳田國男 「名字の話」
...ある時は行先を残す符牒(ふちょう)とするなどは...
吉川英治 「江戸三国志」
...姓名官職はすべてみなこれ単なる仮の符牒(ふちょう)でしかない...
吉川英治 「新書太閤記」
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