...Yといふ符牒(ふてふ)...
石川啄木 「悲しき玩具」
...たしかに或る符牒(ふちょう)を示すものであると察せられる...
海野十三 「暗号の役割」
...赤線の符牒がついていますよ...
海野十三 「地獄の使者」
...「小指」が何の符牒なのか...
薄田泣菫 「茶話」
...テキヤの符牒(ふちょう)でホーヘーと言う)...
高見順 「いやな感じ」
...何かの符牒の文字のようなものであった...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「暗号舞踏人の謎」
...その、彼の符牒に、あの若者の息子はどうもつかなかった...
豊島与志雄 「在学理由」
...自分の思想に何かの符牒(ふちょう)をつけられることがさも問題ででもあるように...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...こっちの符牒(ふちょう)が間違っているから...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの符牒(ふてふ)だけでは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この手拭の染め模樣が何かの符牒(ふてふ)に違ひないと思つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ここでは二十種類位の符牒でこと足りる...
原民喜 「火の唇」
...その方の符牒では「お茶松」と呼ばれる...
久生十蘭 「魔都」
...この符牒をさえ心得れば...
福沢諭吉 「小学教育の事」
...いわば符牒(ふちょう)だ...
山川方夫 「お守り」
...名まえなんか符牒(ふちょう)みてえなもんだからな」「おまえさんの気に障るかもしれないが」と与平はいつになく強気な調子で云った...
山本周五郎 「さぶ」
...何だかよく判らないでパラパラッと見たまんまに原書って書いた札をデカデカと貼って二円の符牒を付けておきましたら...
夢野久作 「悪魔祈祷書」
...符牒(ふちょう)の呼び値が懸(かか)りだすと...
吉川英治 「江戸三国志」
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