...道端の石や塀に白墨その他で奇妙な彼らだけに分る符牒(ふちょう)をしるしておくのも...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...元来文字そのものが一つの符牒(ふちょう)であるのではあるが...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...まずかくのごとき複雑な景色がほとんど符牒(ふちょう)のごとく...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...テキヤの符牒(ふちょう)でホーヘーと言う)...
高見順 「いやな感じ」
...某氏は何派だという政治的な符牒を...
豊島与志雄 「秦の出発」
...「うん」「符牒(ふちょう)教えたる」古着屋の符牒は...
直木三十五 「死までを語る」
...こんな正体のない符牒を製造するにはよほど骨が折れたろうと思われます...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...あの符牒(ふちょう)だけでは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大丸の符牒(ふちょう)(イエトモヲコルコトナシ)とか聞いておりました...
長谷川時雨 「大丸呉服店」
...「此符牒は仕入れ値段の符牒だから...
林芙美子 「朝夕」
...ここでは二十種類位の符牒でこと足りる...
原民喜 「火の唇」
...ただ目録を作る場合の便宜のための符牒のようなものである...
藤島武二 「画室の言葉」
...私に判らない符牒で――...
松濤明 「一つのエチケット」
...社会主義の書籍という符牒(ふちょう)の下に...
森鴎外 「沈黙の塔」
...「朱雀」という符牒(ふちょう)で呼ぶこの陰謀に...
山本周五郎 「風流太平記」
...めざす相手と会う符牒(ふちょう)は「西の数寄屋」と云うのであった...
山本周五郎 「風流太平記」
...ある時は行先を残す符牒(ふちょう)とするなどは...
吉川英治 「江戸三国志」
...符牒(ふちょう)を印している...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
便利!手書き漢字入力検索