...もちろんそれはこの中での符牒(ふちょう)であるにちがいなかった...
海野十三 「東京要塞」
...まずかくのごとき複雑な景色がほとんど符牒(ふちょう)のごとく...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...その時の登別というのは一つの符牒に過ぎなくて...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...符牒のような文句を...
豊島与志雄 「白い朝」
......
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...文字や符牒がいらぬのだと云うのかも知れない...
中井正一 「言語は生きている」
...この手拭の染め模樣が何かの符牒(ふてふ)に違ひないと思つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そんな符牒なんか面倒だと怒り出したことがあつた...
林芙美子 「朝夕」
...此符牒はあんまり芽出度すぎる...
林芙美子 「朝夕」
...お互の符牒と動物力で僕と無関係に生存してゐる...
原民喜 「災厄の日」
...尺八の符本にある符牒だ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...ダニーロにはまるで符牒でも見るやうに...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...この符牒をさえ心得れば...
福沢諭吉 「小学教育の事」
...ただ目録を作る場合の便宜のための符牒のようなものである...
藤島武二 「画室の言葉」
...これに対して彼は符牒(ふちょう)をもって答えたものだ...
松濤明 「一つのエチケット」
...それがみな符牒(ふちょう)なので金吾の耳には一向意味が通じないが...
吉川英治 「江戸三国志」
...すべての声が符牒(ふちょう)なので他の形勢がさっぱり分らない...
吉川英治 「江戸三国志」
...姓名官職はすべてみなこれ単なる仮の符牒(ふちょう)でしかない...
吉川英治 「新書太閤記」
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