...軟らかい緑の茎に紫色の隈取(くまど)りがあって美しい...
寺田寅彦 「郷土的味覚」
...軟らかな砂地に下駄を踏み込んで...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...お銀様の乱れた髪の軟らかい束が...
中里介山 「大菩薩峠」
...紅や白粉や軟らかい着物を脱ぎ捨てられたのを見た米友は...
中里介山 「大菩薩峠」
...その末には軟らかい針をかけるようになりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...周囲に当り方が軟らかいのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかもその軟らかい手が...
中里介山 「大菩薩峠」
...搗(つ)きたての餅のように軟らか過ぎて歯が立たない...
中里介山 「大菩薩峠」
...生憎(あいにく)作家の頭の方が亀の甲より軟らかであったものだから...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ほとんど一度も口さえ利いたことはなかった!軟らかい墓土はそばに高く撥ねられた...
葉山嘉樹 「死屍を食う男」
...おれは月の至つて軟らかで脆いことを想像すると...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...そのために出來た月が至つて軟らかな球體で...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...それすら気持のいいくらい軟らかだった...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...芸全体の雰囲気はふッくらと軟らかく...
正岡容 「寄席」
...軟らかいものは甘くて蕎麦の味とぴったりとこないのです...
村井政善 「蕎麦の味と食い方問題」
...でき上がりが軟らかになることもありますから...
村井政善 「蕎麦の味と食い方問題」
...いややがて軟らかくなり乳のように溶けて...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...軟らかい鴨の肉が三片...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
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