...しかも軋(きし)んで遁(に)げ下りる...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...堅(かた)い物の軋(きし)るような物音が聞えた...
海野十三 「恐怖の口笛」
...ひとしきり屋棟が軋みつづけた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...すぐに軋(きし)って破滅してしまうものかも知れない...
太宰治 「惜別」
...入口のガラス戸が敷居の上に重い軋(きし)りをさした...
田中貢太郎 「雪の夜の怪」
...吾々は少なくとも本に吾々の姓名を書かねばなりません」夫人の焦慮と古老学者の疑いとの間のこの軋轢には口論のような何物かがあった...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...諸侯の軋轢(あつれき)をやめさせ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...必ず兩者の軋轢がある...
中島敦 「環礁」
...今までそれを外に現わすまいとのみ力(つと)めて来た微妙な軋轢(あつれき)が...
夏目漱石 「明暗」
...口を開(あ)けて鰯(いわし)を吸う鯨(くじら)の待ち構えている所まで来るやいなやキーと軋(きし)る音と共に厚樫(あつがし)の扉は彼らと浮世の光りとを長(とこし)えに隔(へだ)てる...
夏目漱石 「倫敦塔」
...誰かが階段をギシギシ軋ませて上がってきて...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...特に軋むということなく二寸三寸と開かれて行った...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...二人の老骨は互に軋(きし)むばかりだった...
室生犀星 「姫たちばな」
...おそらく永遠に停止されないであろう是れらの避けがたい軋轢を...
百田宗治 「五月祭の朝」
...風が強く吹くと松籟の音に和してぎいぎい軋る錆びた捲上げ機があった...
W・W・ジェイコブズ 森郁夫訳 「井戸」
...どんなに足音を忍ばせても軋(きし)みが立った...
山本周五郎 「お美津簪」
...キキ……と奥の木立から軋(きし)みめぐッてくる牛車の輪音(わおと)に気づくと...
吉川英治 「私本太平記」
...いやにひッそりして歯軋(はぎし)りを噛んでる奴があるものか」「もう...
吉川英治 「醤油仏」
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