...車力を返して残品を持つて戻ると...
種田山頭火 「行乞記」
...車力は庭の縁側に並んで...
田山花袋 「田舎教師」
...車力たちが酒を飲みにやって来て上(かみ)さんといっしょに臥(ふせ)り...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...車力(しゃりき)や馬方(うまかた)が多い時には五人も六人も休んで飯をくっている事もあった...
永井荷風 「日和下駄」
...前には車力が一人...
中里介山 「大菩薩峠」
...米友は車力に頼んで...
中里介山 「大菩薩峠」
...車力と後押しはこの騒ぎを聞くと逸早く...
中里介山 「大菩薩峠」
...車力には惜しい度胸だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...それに何だね、ついているのは、穀物に熊の子じゃないの、判じものみたようだ」「何しろ、親方、車力の奴が、車を置きっぱなしにして逃げちゃったもんだからね、車に乗っかって来たおいらが、車を引くようなことになっちまったんだ」「おやおや、乗逃げだの、薩摩守だのということはよくあるが、引逃げなんていうのは新しい」「どうもこれ、打捨(うっちゃ)っても置けねえからね」「もしお前、車力が戻って来なければ、名古屋までそうして引張って行ってやるつもりかエ」「どうも仕方がねえ」「ほんとに、御苦労さまな話だ、まあ、そんなことも功徳になるかも知れない...
中里介山 「大菩薩峠」
...車力(しゃりき)のおろした書物がいっぱい積んである...
夏目漱石 「三四郎」
...おれのような数学の教師にゴルキだか車力(しゃりき)だか見当がつくものか...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...表通りを車力が通る...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...棺桶をたくさん積んだ車力が...
火野葦平 「花と龍」
...四斗樽を車力に積んで...
火野葦平 「花と龍」
...車力が待たせてある...
火野葦平 「花と龍」
...荷を下す車力の聲や...
水野仙子 「四十餘日」
...車力は女の後姿を暫時(しばらく)見送つたが...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...読むのにあかりが要ると思うんだが」「おれがあとから持っていこう」と車力の正吉が云った...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
便利!手書き漢字入力検索