...車力を返して残品を持つて戻ると...
種田山頭火 「行乞記」
...荷車の後押しをする車力(しゃりき)の女房は男と同じような身仕度をして立ち働き...
永井荷風 「日和下駄」
...御苦労さまでした」車力がそのまま車の棒を取上げる...
中里介山 「大菩薩峠」
...米友は車力に頼んで...
中里介山 「大菩薩峠」
...車力と後押しはこの騒ぎを聞くと逸早く...
中里介山 「大菩薩峠」
...車力はついに馳(は)せ戻って来ないのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...それに何だね、ついているのは、穀物に熊の子じゃないの、判じものみたようだ」「何しろ、親方、車力の奴が、車を置きっぱなしにして逃げちゃったもんだからね、車に乗っかって来たおいらが、車を引くようなことになっちまったんだ」「おやおや、乗逃げだの、薩摩守だのということはよくあるが、引逃げなんていうのは新しい」「どうもこれ、打捨(うっちゃ)っても置けねえからね」「もしお前、車力が戻って来なければ、名古屋までそうして引張って行ってやるつもりかエ」「どうも仕方がねえ」「ほんとに、御苦労さまな話だ、まあ、そんなことも功徳になるかも知れない...
中里介山 「大菩薩峠」
...車力宿で隠囲(かくま)ってやっていたというのが...
長谷川時雨 「鉄くそぶとり」
...棺桶をたくさん積んだ車力が...
火野葦平 「花と龍」
...車力が待たせてある...
火野葦平 「花と龍」
...魚を積んだ車のうへには車力が寝てゐた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...人間になツて車力(しやりき)を挽(ひ)くのと何方が可いと思います...
三島霜川 「平民の娘」
...荷を下す車力の聲や...
水野仙子 「四十餘日」
...荷物を荷(かつ)いで車力を引きながらドンドン駈け出してゆきました...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...車力(しやりき)が荷馬車を曳いて來た...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...車力が後から何かわめくと...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...車力は女の後姿を暫時(しばらく)見送つたが...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...車力(しゃりき)の正吉...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
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