...私は駅前に車上子を置き忘れてしまった...
...電車に乗る前には必ず車上子を外してください...
...車上子を片手に鞄を持ちながら、駅のホームを走っている人を見かけた...
...いろいろな色や柄の車上子が売られている...
...雨の日は車上子がとても役に立つ...
...いや、几上(きじょう)、車上、厠上(しじょう)、――時には路上にも熱心に本を読んだことを覚えている...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...かの乞丐(かたゐ)の如くして傲然(がうぜん)車上にあるは誰ぞ...
石川啄木 「閑天地」
...車上の人は鉛筆を持つた手で帽子を脱(と)つて...
石川啄木 「鳥影」
...一と息入れて來るつもりで車上を奧の方へ行つた...
岩野泡鳴 「鹽原日記」
...ある暖かい日曜に自分もとうとう京成(けいせい)電車上野駅地下道の入口を潜った...
寺田寅彦 「猫の穴掘り」
...それのない者にとっては残る一つの問題は電車の「車上」である...
寺田寅彦 「路傍の草」
...肩と肩との間うち胸貫けば車上より大地に落ちるアゲラオス...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...しかく宣んして槍のべて胸を貫き車上より...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...時機を失わない内に車上から身を躍らして飛び下りた...
コナン・ドイル 新青年編輯局訳 「臨時急行列車の紛失」
...其後は車に跟いて来て疲れると直ぐ車上の儂等を横眼に見上げる...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...雷電の車上よりおごそかな指をもってそれを指示した彼も...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...醉ひのまぎれの車上ゆる/\と半は夢を乘せて歸り來たりし表門の前...
一葉 「暗夜」
...車上(しやじやう)の人(ひと)は目早(めばや)く認(みと)めて...
樋口一葉 「別れ霜」
...『ライオン』戦車上陸すフーラー博士の第一中隊が太東岬の向うへ去ると...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...車上の二人にとっては...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...其処で一策を案じて、深夜、ホテリングと巡回裁判長のW・ブレナン判事、シイグミラア弁護人、其の他関係官一同を無燈自動車へ乗せて、ジェネシイ郡選出の上院議員ピイタア・レノン氏―― Senator Peter B. Lennon ――の荘園へ出掛けてぐるぐるドライヴし乍ら、車上法廷である...
牧逸馬 「双面獣」
...車上にて露吹くや小籔の中の芋畑 鳴雪と詠み出でられたる雅淡にして幽趣あり...
正岡子規 「日光の紅葉」
...車上の二夫人は思わず簾(れん)を払って...
吉川英治 「三国志」
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