...家でやかましく躾けている子供だから...
犬田卯 「錦紗」
...躾ける方の力の如何(いかん)にあるということを信じているらしいから...
中里介山 「大菩薩峠」
...朝から晩まで躾け/\と言つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...時々は自分で隱居所へ膳を運ぶこともあるが、月に一度腐つた干物でもつけると、離屋の隱居所へ入る前に、あの渡り廊下で、野良犬を呼んで投げてやり、隱居へは空つぽの皿だけ見せる相ですよ、――年寄には油つ濃いものは毒だといふんだ相で、躾け/\で、先代の一人娘お柳さんをいぢめ拔くのと、同じ術(て)ですね...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...環境から躾けられてしまったのである...
萩原朔太郎 「僕の孤独癖について」
...こんなことをお訊ねしますのは大変無躾けかも存じませんが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...チューブの不躾けな長靴の下で...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...その頃は私だつてそれと知つてその娘の顏を不躾けにまともから見られるやうなんぢやなかつた...
堀辰雄 「馬車を待つ間」
...思はず寒い余談に走つた不躾けを許したまへ...
牧野信一 「三田に来て」
...親が子供を躾けるとき...
宮本百合子 「新しい躾」
...好く躾けてある狗なら...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...あなたはずいぶん厳しく躾けておいでのようだが...
山本周五郎 「菊屋敷」
...それも単に躾けや学問のあるなしではありません...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...躾ける者も躾けられるものもなまなかなことではむずかしいのだ...
山本周五郎 「日本婦道記」
...幼ない自分にはわからなかったがあのきびしい躾けの蔭にはやっぱりあまくやさしい叔母の涙がかくされていたのだ...
山本周五郎 「日本婦道記」
...「――あのまえは貴女のことを不躾けにみつめて...
山本周五郎 「半之助祝言」
...家従はみなよく躾けてあるし...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...人を躾けるやり方についても...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
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