...さすがにこの上念を押すのは無躾(ぶしつけ)だとでも思ったのでしょう...
芥川龍之介 「魔術」
...その行過(やりすごし)を躾(たしな)めながら...
泉鏡花 「婦系図」
...昔気質(かたぎ)の母親の躾(しつけ)にもよったのだろうが...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...「私の躾がたりないといったのは...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「嬰寧」
...すこし無躾(ぶしつけ)なくらいにまじまじと風態(ふうてい)を見すえるとその男はべつにたじろぐ気色(けしき)もなくよい月でござりますなとさわやかなこえで挨拶(あいさつ)して...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...殊(こと)に女の児の躾は母親の方針に一任して置けばよいと云う建前であったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...シュトルツ夫人は子供の躾(しつけ)なども規則的でやかましく...
谷崎潤一郎 「細雪」
...あの妹をああ云う時代後(おく)れの女に育てたのは家庭の躾方(しつけかた)が悪かったので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...少し躾(しつけ)をしてやらなくちゃ困るじゃないかね...
豊島与志雄 「少年の死」
...まんじ乱れ髪を束ねて――いつの間にか、少し、やつれを見せ、身躾みの化粧も、この頃は、しなくなって――垢染みた着物に――それは、この長屋の人々と、同じようにまで、汚くなった深雪が、洗濯している手を止めて「あっ」と、いった...
直木三十五 「南国太平記」
...私は不躾(ぶしつけ)ながら...
中谷宇吉郎 「I駅の一夜」
...何だか躾ということが...
中谷宇吉郎 「六三制を活かす道」
...善良な市民となるべき精神的な躾を身につけさせる...
中谷宇吉郎 「六三制を活かす道」
...躾(しつけ)は少なくとも英国人だよ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...躾(しつけ)をしますか?」すると...
槇本楠郎 「仔猫の裁判」
...何でも自分のことは自分でするという習慣を躾(しつ)けられ...
三浦環 「お蝶夫人」
...躾がよいといいならわして来ました...
宮本百合子 「新しい躾」
...人を躾けるやり方についても...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
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