...しかも病弱の体躯(たいく)を寒い上空の風雨にさらし...
寺田寅彦 「時事雑感」
...自分に全躯保妻子(くをまっとうしさいしをたもつ)の臣といわれても...
中島敦 「李陵」
...數日來(すうじつらい)彼(かれ)は卯平(うへい)が其(そ)の大(おほ)きな體躯(からだ)を火鉢(ひばち)の側(そば)に据(す)ゑて煙管(きせる)を噛(か)んではむつゝりとして居(ゐ)るのを見(み)ると...
長塚節 「土」
...何物か芳の體躯に抱き付いた...
萩原朔太郎 「二十三夜」
...躯(からだ)に少しもぴつたりしない服を着て...
林芙美子 「浮雲」
...わざと春子の肩や膝頭(ひざがしら)に躯をくつつけて...
林芙美子 「浮雲」
...大柄な躯を横たへてゐたおせいの思ひ出しか浮かばないのである...
林芙美子 「浮雲」
...躯が惡いのかえ?」米を洗つて來たおふくろが...
林芙美子 「暗い花」
...……」返事のない娘の細い躯を抱えて...
矢田津世子 「反逆」
...大柄なゆったりとした躯つきで...
山本周五郎 「落ち梅記」
...「かあちゃんはただの躯じゃないんだって云ってるだろう...
山本周五郎 「季節のない街」
...「そんな躯で亀戸へゆくなんて...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...毬のように躯も顔もまるまると肥えている...
山本周五郎 「風流太平記」
...躯(からだ)も健康そうに肥えていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...一昨年あたりからどことなく躯が不調で...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...鶴のような痩躯(そうく)を鎌倉彫(かまくらぼり)の小机によせかけて...
吉川英治 「江戸三国志」
...彼の体躯は真二つになって...
吉川英治 「三国志」
...「…………」たださえ巨(おお)きい美少年の体躯(からだ)は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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