...有二躯殼一而後有二是情一...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...そこで瘠躯鶴(そうくつる)の如きカーボン卿は...
海野十三 「独本土上陸作戦」
...負けぬ魂だけは弱い体躯を駆って軍人党と挌闘(かくとう)をやらせた...
寺田寅彦 「枯菊の影」
...痩(やせ)ぎすな躯(がら)の小(ちいさ)い女であったが...
徳田秋声 「あらくれ」
...彼れは老躯を起して故郷に歸れり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...卯平(うへい)はのつそりと戸口(とぐち)に大(おほ)きな躯幹(からだ)を運(はこ)ばせた...
長塚節 「土」
...御互(おたがい)の身躯(からだ)がすれすれに動く...
夏目漱石 「草枕」
...悄然(しょうぜん)と立つ碌さんの体躯(からだ)へ突き当るように思われる...
夏目漱石 「二百十日」
...専攻斯学願樹功、微躯聊期報国忠、人間万事不如意、一身長在轗軻中、泰西頼見義侠人、憐我衷情傾意待、故国難去幾踟、決然欲遠航西海、一夜風急雨※※、義人溘焉逝不還、忽長隔幽明路、天外伝訃涙潸潸、生前不逢音容絶、胸中鬱勃向誰説、天地茫茫知己無、今対遺影感転切明治二十四年十月遂に上の図篇が第十一集に達し、これを発行した時、私の郷里土佐国佐川町に残してあったわが家(酒造家)の始末をつけねばならぬ事が起ったので、仕方なく右の出版事業をそのまま擲(なげう)っておいて、匆々(そうそう)東京を出発する用意をし、間も無く再び東京へ出て来るから、今度出て来たが最後、大いに矢田部に対抗して奮闘すべく意気込んで国へ帰った...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...病躯却喜出塵寰...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...潮やけのした逞しい躰躯(たいく)の女性が三人...
山本周五郎 「青べか物語」
...源次郎は躯をずらせて...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...あんまり黙っているのも躯のために毒ですよ」工事場で休みのときのことだった...
山本周五郎 「さぶ」
...躯ぜんたいのひき緊っている彼女の胸は...
山本周五郎 「風流太平記」
...着くとすぐ寝所で躯を休め...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...躯にはまだ馬に乗っているような感じが残ってい...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...その重たげな巨躯(きょく)を...
吉川英治 「新・水滸伝」
...推古式彫像の体躯が一見したところ人体の釣り合いを無視しているように感ぜられるに反して...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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