...痣蟹は巨大な体躯(たいく)に似合わず身軽に...
海野十三 「恐怖の口笛」
...」痩躯(そうく)...
太宰治 「喝采」
...持て余しているような先生の躯(からだ)から漏(も)れて来た...
徳田秋声 「黴」
...――彼は心持躯を顫(ふる)わして...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...彼女は窮屈そうに体躯(からだ)を前の方へ屈(かが)めて「何をなさるの」と聞いた...
夏目漱石 「行人」
...弾力のある娘の躯が...
林芙美子 「浮雲」
...何となく躯が宙に浮くのです...
林芙美子 「梟の大旅行」
...さもなくて牝馬の躯の一...
南方熊楠 「十二支考」
...子福者小笠原伯爵の何番目かの娘さんが最近スポーツマンであった体躯肥大な某氏と結婚された写真が出ていた...
宮本百合子 「新しい一夫一婦」
...躯はおえいとさして違わないほど...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...おまえの躯の中から本当のおまえがすりぬけてゆくのを感じるんだ」「あなたがそうお感じになるのを...
山本周五郎 「薊」
...小さくて軽そうなあの躯つきを見ると女のあたしでも抱いてあやしてやりたくなるなどと...
山本周五郎 「季節のない街」
...幸い躯にけがはなかったが...
山本周五郎 「失蝶記」
...いっそ石川兵庫介のほうがよっぽど男らしいぞ」六郎兵衛の躯(からだ)がぎくっとちぢみ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...躯(からだ)の小柄な...
山本周五郎 「山彦乙女」
...その巨きな平然とした体躯を眺めた...
横光利一 「夜の靴」
...彼女はいつもの若々しい體躯の樣子もすつかりなくしてしまひ...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...よい死場所こそ欲しいものよ」彼もまた、やがて鞭うって後に続き、なおその老躯を、追撃戦の中に働かせていた...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索