...致シ二匪躬之節ヲ一...
秋月種樹 「南洲手抄言志録」
...〔譯〕聖賢を講説(かうせつ)して之を躬(み)にする能はず...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...鞠躬(きっきゅう)尽瘁(じんすい)...
石河幹明 「瘠我慢の説」
...国のために質素倹約を率先躬行(きゅうこう)していたわけなのである...
太宰治 「新釈諸国噺」
...その枝の先が届かなくなった左の方の二三尺離れたところに検校の墓が鞠躬加(きっきゅうじょ)として侍坐(じざ)するごとく控(ひか)えている...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...必ず實現する日の來る事を躬を以て示したものとして...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...三太夫にまで鞠躬如(きっきゅうじょ)としてまかりさがってしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...島民どもは鞠躬如(きっきゅうじょ)として道を譲り...
中島敦 「環礁」
...月照らす梅の木の間に佇めば我が衣手の上に影あり初春の朧月夜をなつかしみ折らむとしたる道の邊の梅鳥玉の闇に梅が香聞え來て躬恒が歌に似たる春の夜砥部燒の乳の色なす花瓶に梅と椿と共に活けたりなどいふ歌を一人もとつてない...
長塚節 「十日間」
...どいつもこいつも鞠躬如として鳴りをひそめてしまつたぢやないか...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...鞠躬如(きっきゅうじょ)として伺候(しこう)するのだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...又或は其身躬から意に適したる者を認め得たるときも...
福沢諭吉 「新女大学」
...恍として身躬から其身の在る處を忘れ...
福澤諭吉 「人生の樂事」
...孔子の実践躬行という思想がなかなか深く頭に入っている...
二葉亭四迷 「予が半生の懺悔」
...心あてに折らはや折らむ初霜の置きまとはせる白菊の花此躬恒(みつね)の歌百人一首にあれば誰も口ずさみ候へども一文半文のねうちも無之駄歌に御座候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...躬恒はその赤くなりていづれを白菊とも分ちかねたる所を詠めるなり...
正岡子規 「人々に答ふ」
...抽斎は『礼(れい)』の「清明在躬(せいめいみにあれば)...
森鴎外 「渋江抽斎」
...「『題知らず……躬恒(みつね)……貫之(つらゆき)……つかわしける……女のもとへ……天津(あまつ)かりがね……』おおわれ知らず読んだか...
山田美妙 「武蔵野」
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